「六本木未来会議」読者のみなさま
新年あけましておめでとうございます。
6月6日(六本木の日)にスタートした、ウェブマガジン「六本木未来会議」も、公開から半年が過ぎました。"あなたはどう六本木をデザイン&アートの街にしますか?"という問いに対して、19名(組)のクリエイターの皆さまの、素敵なアイディアをお伺いすることができました。この一つ一つのアイディアの"種"を、ひとつでも多く咲かすことができるように、2013年も引き続き編集部一同取り組んでいきたいと思います。
年始の更新はお休みさせていただきます。次回更新は1月16日(水)、アーティスト鈴木康広さんが登場されます。それでは、2013年がみなさまにとって素敵な年でありますように。
平成25年元旦
六本木未来会議編集部一同
PS 更新をお休みする代わりの読みものとして、巻末に各インタビューの編集後記を画像とともにまとめました。ぜひご覧ください。
Dear Readers,
Season's Greetings a happy new year to you!
It has been more than 6 months since the web magazine "Roppongi Future Talks" launched. 19 playful and insightful ideas from creators were born answering the question, "how would you turn Roppongi into an area of Design & Art?". The new challenge in 2013 for the editorial team will be making these seeds of ideas to bloom.
The next interview will be updated on Jan. 16 featuring an artist, Mr. Yasuhiro Suzuki. (Note: the will be no update on Jan. 2.)
We wish you a very happy new year!
Yours sincerely,
Editorial team
Jan.1, 2013
編集後記特集:
photo_taro hirano / edit_rhino
Vol 1. 水野学さん=================================================================
取材を終えて......
「芝生で撮るなら、靴を脱がなきゃ」と自ら靴を脱いで、撮影に協力してくださった水野さん。「街中に彫刻や絵画を飾るだけではなく、具体的なビジネスモデルの創出が重要」と、水野さんらしい、先の先を見越したアイデアが印象的でした。
Vol. 2 葛西薫さん&廣村正彰さん==============================================================
取材を終えて......
20代の頃、バドミントンで鍛えたフットワークで朝まで六本木で踊っていた葛西さんと、同じくディスコ全盛の六本木で朝まで踊っていた廣村さん。デザインとアートは、しかめっ面して語るものじゃなく、楽しむもの、という言葉がとても明快で、心に残りました。
Vol.3 柴田文江さん==============================================================
取材を終えて......
わかりやすい例えや言葉の数々で、思わず「なるほど~」と何度もうなずいてしましました。インタビュー後、東京ミッドタウンからかなり近い場所に事務所があるだけに、六本木に詳しい柴田さんからオススメのランチスポットなど、ローカル情報を教えていただきました。編集部ブログ(http://6mirai.tokyo-midtown.com/blog/)でご紹介させていただきます。
Vol.4 小山薫堂さん==============================================================
取材を終えて......
クリエイターページ用(http://6mirai.tokyo-midtown.com/creator/koyama_kundo/)に左の横顔を撮影する際に「左の顔はNGなんで」と、スタッフ一同、ヒヤリとする冗談を言っていた小山さん。6本の木から生まれる、様々なアートの実が収穫され、全国にその種が広がるという、とてもワクワクするアイデアをいつか実現したいです。
Vol.5 谷尻誠さん==============================================================
取材を終えて......
「建物に洋服を着させる」「横断歩道を人が渡ると両側に滝ができる」など、実現したら世界的に有名な街になりそうなアイデア満載だったのですが、特に感得したのは既に刷り込まれている常識や概念を疑う、というお話でした。例えばこの六本木未来会議というサイトを文字を使わず表現したら......など、発想のスイッチは無限にあるということですね。
Vol.6 佐藤卓さん==============================================================
取材を終えて......
当日は、あいにくの雨となってしまいましたが、佐藤さんの展示"water"のロゴを彷彿させる、ポーズ(http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2007/12/water.html)で撮影を行いました。21_21DESIGEN SIGHTのディレクターの一人として、六本木をデザインとアートの街にするべく、すでに動き出している佐藤さん。生み出されるアイディアはどれも斬新でしたが、実現が可能なのではと思わされる程、力強い言葉が印象的でした。
Vol.7 中山ダイスケさん×古田秘馬さん==============================================================
取材を終えて......
UEFA Euro 2012の決勝戦があった取材当日の朝に行われた今回の取材。お二人とも、眠そうな眼をこすりながら、六本木の未来を変えるアイデアを考えてくださったのが印象的でした。古田さんが話す「六本木は過疎化している」というお話は、スタッフ一同ビックリです。
Vol. 8 森田恭通さん==============================================================
取材を終えて......
「六本木は朝シャン、昼シャン、夕シャン、夜シャンできる街」と聞いたとき、「だから髪が綺麗なのか......」と森田さんの頭髪に注目してしまいましたが、シャンプーではなくシャンパンのことだったんですね。インタビュー中、森田さんは終始ニコニコしていて、リラックスした空気が流れていました。
Vol.9 トラフ建築設計事務所さん==============================================================
取材を終えて......
カメラマン平野太呂さん愛用のカメラ「PENTAX 67」を見て、国会議事堂みたいですね、と真顔で話していた鈴野さんと禿さん。カメラの造形を建築物に例えるユニークな視点が、実にトラフさんらしいな、と感じました。
Vol.10 遠山正道さん==============================================================
取材を終えて......
遠山さん自慢の愛車に乗り込んでの撮影は、かなり刺激的でした。六本木交差点を過ぎるとき、遠山さんのナビから割と大きな音で「ポーン!」と音が鳴るのですが、何の効果音なのかは、ご本人もわかっていないそうです。六本木は高速道路も象徴的な建造物なので、うまく活用できたら楽しい街になりそうです。
Vol.11 猪子寿之さん==============================================================
取材を終えて......
豪快に笑いながら登場し、撮影終了後にも豪快に笑いながら去っていった猪子さん。それでもインタビュー時には、時に長い沈黙(5分くらい!)があったりと、今までで一番スリリングな取材でした。秋葉原を愛する猪子さんの熱が伝わってくるインタビューだったのではないでしょうか?
Vol.12 佐藤可士和さん==============================================================
取材を終えて......
コンテンポラリーアートを愛する佐藤さんが、その中心地であるニューヨークと現在の六本木を比較したりと、とても明確で実現したら楽しいアイデアを伺えました。様々なフィールドで活躍されている佐藤さんの話す、インパクト(つかみ)の重要性も考えさせられました。
Vol.13 大宮エリ‐さん==============================================================
取材を終えて......
六本木ヒルズの高層階に位置する、ラグジュアリーなライブラリースペース『アカデミーヒルズ六本木』。普段、会員しか入ることができない、会議室にてお話をうかがいました。大宮さんがお話くださった"パルコミュージアム"の展示の裏話に、編集部一同、ただただ感動。ぜひ六本木でも展示をして欲しい!と要望の嵐でした。
Vol.14 片山正通さん==============================================================
取材を終えて......
取材当日、朝10時からスタートだったのですが、何と片山さんはその前に、既に別件の打合せを1件終わらせていました。そんな活動時間が朝型になっている片山さんらしい「朝の街化計画」は、とても健全で、ぜひ明日にでもスタートしてほしいと思いました。
Vol.15 長坂常さん・尾原史和さん==============================================================
取材を終えて......
普段から仲が良いというお二人は、肩を並べるポージングに終止照れながらも、会話を楽しみながら撮影に協力してくださいました。撮影後のインタビューでは、"アート"と"デザイン"の違い、それぞれが持つ可能性について熱心に語ってくださり、過去15回のインタビューで最長の、3時間にわたるロングインタビューとなりました。
Vol.16 山崎亮さん==============================================================
撮影場所である、六本木の裏路地に、にこやかな表情で「どーも遅れてスミマセン!」と元気よく登場してくれた山崎さん。取材中も様々な地域で活躍されているだけあって、発せられる言葉はどれも明快。大都会六本木には「地縁型とテーマ型の2つの要素を持ち合わせるコミュニティ」が必要だということを気づかせていただきました。そのコミュニティに、デザインとアートの力をどうプラスするかが今後
の課題かも知れません。
Vol.17 椿昇さん・長嶋りかこさん==============================================================
今回、普段は会議室などで行われている貴重なインタビューを、デザインタッチ最終日にイベントとして初めて公開しました。長嶋さんの「大きな森をつくる」というアイデアに「その森の中にアートスクールを作る」という、対談ならではの掛け合わせた発想がとても面白く、まさにアーティストとアートディレクターという、それぞれの立場での考えの組み立て方が現れていたような気がします。実はハーブ&ドロシーを観ていなかったので、急いで入手します。
Vol.18 隈研吾さん==============================================================
ミッドタウン・タワー7階にある、とある会議室。目の前に広がる檜町公園の紅葉を眺めながら隈さんのインタビューは始まりました。数々の建築を手がけている隈さんがおっしゃる"建物も街も生き物"という建物の在り方は、とても斬新でした。ただ建物があって終わりではなく、そこに集まる人・コトがあって街が完成する。デザインとアートの街を目指す上でのキーポイントを教えていただいた気がします。
Vol.19 会田誠さん×辛酸なめ子さん==============================================================
今回で2回目の取材場所となった、森美術館。受付で辛酸さんと合流後、撮影のため会場に入ると、ニコニコしながら自らの映像作品を眺めている会田さんがいました。撮影時にも、不思議な言語を小声で話したりと、まさに会田さんの作品に直結するような、楽しい雰囲気が現場にありました。また、辛酸さんの跡地活用のお話も、それまであった建築物に新たな役割を持たせるという意味でも、街に新しい価値が生まれるきっかけになるのではないでしょうか。