新年あけましておめでとうございます。
2012年の6月6日"六本木の日"にスタートした六本木未来会議は、今年で9年目を迎えます。
2019年は様々なジャンルのクリエイター14名がインタビューに登場し、斬新なアイデアがたくさん生まれました。
2019年2月21日から2月24日まで東京ミッドタウンで開催された『未来の学校祭』では、脇田玲さんと廣川玉枝さんのアイデアを元に、実現したプロジェクト「虚構大学2019年入学試験」の入試パフォーマンスが行われました。
5月には、スプツニ子!(尾崎マリサ)さんがインタビューで語ったプロジェクトの構想が「六本木アートナイト2019」にて実現。「女性の新しい"生きやすいかたち"を描き出したい」というアイデアが形になり、パフォーマンスには多くの人が駆け付けました。
2015年から続いている、クリエイティブディレクションを学ぶ学校「六本木未来大学」は、2019年は計4回実施。さまざまな業界で活躍する講師のクリエイターを通して、“クリエイティブディレクション”のヒントを得ることができました。
さらに、2019年3月にはサイトを大幅リニューアル。「記事をもっと読みやすくしてほしい」「写真をもっと綺麗に見たい」そんな声にお答えしました。
今回のブログでは、2019年の振り返りとして、昨年公開したインタビューやプロジェクトの記事の中から、新たな1年を迎えるにふさわしい一言をピックアップ。前に読んだ時とは、また違う刺激があるかもしれません。
今年も編集部一同、さらに刺激の多い記事や参加型のイベントをお届けできるよう、取り組んでまいります。
2020年が、あなたにとって素敵な1年でありますように。
六本木未来会議編集部 2020年元日
★2019年の記事をまとめ読み★
【クリエイターインタビュー】
No.100 尾崎マリサ(スプツニ子!)東京大学生産技術研究所特任准教授(アーティスト)
「未来との向き合い方や心持ちは、人それぞれだと思うんですね。負の要素そのものと戦おうとする人、未来に絶望しながらも一筋の光を見出そうとする人、いろいろいらっしゃると思うんですけど、私の場合は、今、やれることをやろう、です。」
No.101 和田永(アーティスト / ミュージシャン)
「楽器をつくりたい、パフォーマンスをしたいという衝動が生まれるときって、自分が思い描く世界観を形にしたいということと結びついているんです。」
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No.102 目[mé](現代芸術活動チーム)
「普通の日常を送りながら、わからないことを受け入れる余白ができたら、生きていくことがもっと楽しくなるだろうなあと思っています。」
No.103 森永邦彦(ANREALAGE デザイナー)
「ファッションは移ろい、変わっていくもの。デザインの変化はもちろん、春夏秋冬というシーズンをずっと回っているという意味でも、とにかく流れているものがファッションだと思うんです。」
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No.104 鈴木啓太(プロダクトデザイナー)
「僕たちは恒久的なものとか、複雑なものを求めがちだけど、ものと人間の関係はもっとシンプルでいいのかもしれない」
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No.105 カート・パーシキー(アーティスト)
「アートが古びないで生き生きとあり続けるためには、美術館のようなある一定の型にはまり、守られた状態から抜け出して、社会と積極的に関わりを持っていくフレキシブルな側面をつくってあげることが必要だと思います。」
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No.106 中山英之(建築家)
「別の分野の言葉を知ると、また建築について考えることが広がっていく。」
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No.107 塩田千春(アーティスト)
「自分には足りないものばかりーーその満たされない何かを埋める行為が、私にとっては作品をつくることなんです。」
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No.108 養老孟司(解剖学者)
「人間は、所詮、自分の脳からは出られません。だからこそ、人間以外の生き物をお手本にしていくと、少しは可能性が広がるのかもしれません。」
No.109 SPREAD(クリエイティブユニット)
「日本だと正解を言わなければならない空気があって、下手なことを言うと一斉攻撃されかねない。抽象的な余白は、その救いになるんじゃないかな。」
No.110 寒川裕人(現代美術作家)
「作品を通して他者の人生を変えたいわけではないけれども、多かれ少なかれ変わっていく可能性がある。それは今日かもしれないし、100年後の誰かかもしれない。」
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No.111 リドヴィッジ・エデルコート(トレンド予測家)
「物事をもっと楽しんだり、美しさを感じたりするために時間をかけましょう」
【六本木未来大学】
第20回「原研哉さん、原研哉のクリエイティブディレクションって何ですか?」
「外界環境を自分の思い通りに変えて生きている動物は人間だけでしょう。既存の環境を『どうすれば、もっと素敵にできるか』と考えるのがデザインです。」
第21回「クライン ダイサム アーキテクツさん、建築で大切なクリエイティブディレクションって何ですか?」
「まず建築はアートです。心を動かすべきです。建築はもちろん、機能面も大事ですがそれ以上に人の心を動かさなくてはいけません。」
第22回「Whateverさん、クリエイティブディレクションってぶっちゃけなんやねん?」
「どんな形になるにしろ、どんなつくり方をするにしろ、世界中の人が驚き愛してくれるような体験を実現していきたい」
第23回「箕輪厚介さん、人を熱狂させるって何ですか?」
「僕は昨日と同じ今日を送らない、毎日が修学旅行みたいな日々を送っていて、引き出しだけは増えていくんですよ。」
第24回「栗野宏文さん、時代をとらえるヒントって何ですか?」
「きっと、人は何かを面白いと思う気持ちを大事にして、素直でさえいれば、果てしなく変われると思うんです。むしろ変わって困るものなんて、そんなに持っていないはず。」
【六本木、旅する美術教室】
第5回 アートディレクターえぐちりかのメディアアートを通した未来の見方
「どんな経験も糧にして、それを原動力に、誰かの人生の活力に繋がるようなものを生み出していきたいと思っています。」
第6回 コラムニスト辛酸なめ子の現代アートの中にあるストーリーの見つけ方
「たぶんまじめな人ほど、解説をひとつひとつ丁寧に読んで、すべての作品に同じ時間をかけて見ていくと思うんですけど、そのなかにも自分に語りかけてくる作品があると思うんです。(中略)そういう作品の前にしばらく立ってみる。そして言葉にならなくても、テレパシーみたいなものを送受信し合う」
【森の学校】
デザイナー・三澤遥 PROJECT REPORT
「植物が植物らしからぬところに行きつくと、デザイン的な思考が生まれる。」
木工職人・中川周士 PROJECT REPORT
「どちらがいい悪いではなく、工業は曖昧で不完全なものを避ける世界。(中略)でも、工芸は曖昧で不完全でもいい。むしろ、そうやって人間を許容するのが工芸」
【虚構大学2019年入学試験】
「国家の存続のために教育が制度化されている。個人がいかに幸福に生きるかというところはあまり議論がされていないのは残念に思いますね。」
【東京減点女子医大 by スプツニ子!+西澤知美】
「その時々の問題に反応するのはアーティストのある種の役割だし、それが作品として歴史の一部になると思う」
【六本木未来会議BOOKキャラバン@文喫】
「背表紙を見てどんな内容か思い出せるような、そんな体験を届けるのが発信者の役割なんじゃないでしょうか。」