六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、カート・パーシキーさんが選んだ『パタン・ランゲージ―環境設計の手引』(著・クリストファー・アレグザンダー/鹿島出版会)。
パーシキーさんのコメント
空間の心理学についての本なのですが、なぜ特定の場所で特定の感情が呼び起こされるのか、そういうことが書いてあるんですね。たとえば、建築家という職業が成立する以前は、みんな自分の家は、自分でつくっていました。そこには世界中の人々が選び取った選択肢のパターンが現れるんです。そういったパターンは、私が六本木アートナイト2019で発表した「RedBall Project」にも反映されています。
建築設計や都市設計における理論を定式化し、パターンとしてまとめていくことで、人々が「心地よい」と感じる環境を分析。「泳げる水」「小さな人だまり」「座れる階段」などのパターンを組み合わせると、建築や都市が生まれるランゲージ(言語)となる。本書は、253のパターンが収録された大著。
カート・パーシキーさんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #105
カート・パーシキー(アーティスト)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/105_01/