東京ミッドタウンが主宰するコンペ「Tokyo Midtown Award」をご存じでしょうか? 毎年、アートとデザインの2部門で広く作品を募集しており、現在は2014年度「デザインコンペ」が受付中です。
クリエイターインタビューに登場した小松宏誠さんがアートコンペで佳作を受賞するなど、若手クリエイターの登竜門的なコンペですが、実は39歳以下なら誰でも応募可能、しかもグランプリは賞金100万円! これはワタクシ、編集部・飯塚も挑戦するしかないということで、まずは傾向を探ってみることに。
ちなみに、2013年度のデザインコンペは「まん中」がテーマで、 "1年のちょうどまん中の日"7月2日を祝おう! というコンセプトの作品「MID DAY」がグランプリを獲得(受賞者は「bivouac」という4人チーム)。今年の7月2日には東京ミッドタウンでイベントも実施されました。
こちらは審査員特別賞(原研哉賞)を受賞した、元谷文則さんの「梅消し」という作品。この消しゴムをノートの真ん中に置くと、日の丸弁当のように見えるというアイデアが評価されました。
デザインスキルはもちろん必要なのでしょうが、どうやらコンセプトが優れている作品が多く選ばれているようです。アイデア勝負ということになれば、素人の私にもチャンスはある......のか?
そういえば、昨年行われた第4回六本木デザイン&アートツアーで、『日経デザイン』元編集長の下川一哉さんが、受賞作品を観ながら"コンペ必勝法"について解説してくれたのを思い出しました。
下川さんによれば、必勝法その1は「主催者を研究すること」。東京ミッドタウンは商業施設なので、商品という視点が色濃いコンペであること、また外国人のお客さんに日本のおみやげとして喜ばれるかどうかも基準のひとつだそう。
実際、これまでの受賞作品のいくつかは商品化されています。たとえばビールを注ぐと富士山に見える「富士山グラス」は、日本らしさをキャッチーに伝えていて、たしかにおみやげにぴったり。
必勝法その2は「審査員を研究する」。デザイン部門の審査員は、小山薫堂さん、佐藤卓さん、柴田文江さん、原研哉さん、水野学さんの5名のクリエイター。要するに、審査員の好みも加味すれば受賞する確率が上がる! ということ。
試しに小山薫堂さんの記事からキーワードを探ってみると......インタビューでは「出汁」に注目しているよう。「出汁」......うーん、難しい......。
そして最後、必勝法その3は「テーマを研究する」。ウェブサイトを見てみると、今回のテーマは「和える」。下川さんは「テーマを深読みして、それがテーマに選ばれた背景まで考えてコンセプトを立てよ!」的なことを言っていたのですが、「和える」......うーむ。
ちなみに、応募はA3サイズの紙1枚で、書式は自由。せっかく必勝法を教えてもらったので、全力でアイデアを生み出そうとしてみたのですが、なかなか思い浮かばず。果たして、〆切に間に合うかどうか......。
応募は8月19日(火)必着、ナイスアイデアが閃いた方、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか?
Tokyo Midtown Award 2014 デザインコンペ
編集部 飯塚