新年あけましておめでとうございます。
2012年の6月6日"六本木の日"にスタートした六本木未来会議は、今年で11年目を迎えます。2021年は、11名のクリエイターを迎えて行ったインタビューを中心に、さまざまな記事を毎月配信しました(一部限定公開あり)。
2020年に引き続いて、新型コロナウイルス感染症の拡大により何度かにわたって緊急事態宣言が発令された2021年。多くのギャラリーや美術館が一時閉館や営業の短縮を余儀なくされましたが、そんな中でもオンラインコンテンツなどが多く配信され、デザイン&アートの歩みは止まることはありませんでした。
2015年から続いている、クリエイティブディレクションを学ぶ学校「六本木未来大学」では、講師に佐藤可士和さんを招いて実施。国立新美術館で開催された「佐藤可士和展」(2021年2月3日~4月24日)の展覧会会場からの特別生配信が行われました。
今回のブログでは、インタビューやプロジェクトの記事の中から、今後のクリエイティブについて考えさせられる一言をピックアップ。ご自身で取り組んでいるプロジェクトや勉強のヒントになるかもしれません。年始にぜひ気になる記事をチェックしてみて。
本年も編集部一同、クリエイティブな気付きや発見のある記事や、たのしく、学びになるようなイベントをお届けできるよう、取り組んでまいります。
2022年が、あなたにとってさらに飛躍の年となりますように。
六本木未来会議編集部 2022年1月
【クリエイターインタビュー】
No.124 小林エリカ(作家/漫画家)
「大事なのは自分が選んだことが10年、20年先、100年先までも大きく影響すると知ること。目先のことにとらわれず、未来を考えて選択できる人でありたいというのは、私自身が強く思っていることでもあります。」
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No.125 岩崎貴宏(美術家)
「今まで当たり前だったこと、こういうもんだと思っていたことを変換できるタイミングにいる気がします。(中略)そのためにもみんなが知恵を使わないといけない時がきていると思います。」
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No.126 藤本壮介(建築家)
「こうじゃなきゃ、ではなくて、あれもいいしこれもいい、という考え方。それは多様な価値観とともに共存することでもあるし、自分の選択肢も広がる。」
No.127 会田寅次郎(芸術家)
「最近はいろんな自由が失われつつあるように思います。自由にもいろいろありますが、僕が特に感じるのは、表現と移動の自由。(中略)自由を守るためには何が必要なのかは、今後も考えていかないといけない問題かなと思います。」
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No.128 山縣良和(ファッションデザイナー/教育者)
「技術や環境はすでに高いポテンシャルがあるので、職人さんを大切に協業しながら職人さんありきのモノづくりをしていくことが大切。それが、未来に繋がっていくんじゃないかなと思います。」
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No.129 水野祐(法律家)× 菅俊一(コグニティブデザイナー)
「制約はネガティブなものとして捉えられがちですが、クリエイションの場合には制約があるからこそ、飛躍したアイデアを生み出せたりすることがあります。制約、つまりルールは、クリエイションのための重要なジャンプ台として機能し得るんです。」
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No.130 豊田啓介(東京大学生産技術研究所特任教授/建築家)
「情報からリアルの面白さに気づくことがあるように、リアルから情報の可能性に気づくこともある。僕が言いたいのは、つまり、リアルとデジタルの間を、もっともっと、遊んでみようよ、っていうことなんです。」
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No.131 吉泉聡(デザイナー)
「ビジネスで回っていることは、短期で動くものが多く、長くても中期。なので、長期的に見た時に、どういうことが起こり得るのか、そういう視点を持っていたい。」
No.132 山峰潤也(キュレーター)
「何が起こるかわからない場所や出来事に過度に期待しすぎず、自由にさせておく。これが「良質なカオスを社会が抱えておく」ことの秘訣なんだと思います。」
【六本木未来大学】
第26回「佐藤可士和さん、可士和さんのクリエイティブディレクションって何ですか?Special collaboration with 佐藤可士和展@国立新美術館」
「やっぱり概念は究極に美しいと思っています。概念は考え方だから、物質化されていないし、劣化もしない。(中略)見えない概念みたいなことをみなさんに伝えるために、ものをつくっている感じなんですよね。」