六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は、菅俊一さんが選んだ『工場改善の見方・考え方―改善は誰でもできる』(著:新郷重夫/日刊工業新聞社)。
菅さんのコメント
この本が出版されたのは、昭和32年(1957年)。工場にはまだオートメーションがなく、人が関わっていた時代なので、ちょっとした動きで効率や安全性が変わったりします。「改善は誰でもできる」という副題があるんですけど、どういうところに視点を置くと改善が可能なのかが書かれている。こういった生産性の上げ方をテーマにした本が当時たくさん出版されていて、僕は結構買い漁っているのですが、工夫の仕方がとても興味深い。実際、自分が工場をつくることはないけれど、工夫のテンプレートとしてとても有用だと思っています。おそらく普段本を読まないような人に向けているので、丁寧でわかりやすいところもポイントです。
著者は、品質工学分野において功績を残し、アメリカなどの海外で高い評価を受けた技術者。本書では能率を上げるための考え方を、さまざまな事例とともに解説している。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
菅俊一さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #129
菅俊一(コグニティブデザイナー)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/129_01/