六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は、小林エリカさんが選んだ『一日一日が旅だから』(著:メイ・サートン 訳:武田尚子 / みすず書房)。
小林さんのコメント
メイ・サートンは年を重ねてから有名になった人で、70歳、80歳になって、どんどん詩集を発表していたんです。その著書の中の「新しい地形」という詩は「老年とは/未知の世界の探訪/そう考えれば/なんとか受け入れられる」からはじまって「一日一日が旅だから/家はわたしの奥の細道/上り下りの坂があり/遠回りする小道もある」とあるんです。日常を生きること、年を取るってこと自体が旅であり、冒険だよねって、人生の先輩に言ってもらえるとすごく勇気がわくんです。ちょっと暗い気持ちになった時に、ふと開く一冊です。
「老い」や「独りの暮らし」について豊かに説くメイ・サートンの詩集。最後の詩集となった『八十歳を迎える』から厳選された22篇を収録。小説家・詩人としてのサートンの真髄に触れることのできる作品となっている。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
小林エリカさんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #124
小林エリカ(作家/漫画家)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/124_01/