今年のシルバーウィーク、東京ミッドタウン芝生広場で「六本木ブックフェス」が開催されます。これはブックディレクター・幅允孝さんがインタビューで語ったアイデアを実現したもので、本にまつわるさまざまなプログラムが楽しめるイベント。
その中に登場するのが、当ブログで連載している「デザイン&アートの本棚」の"リアル版"。これまで紹介してきたクリエイターおすすめ本を実際に手に取って読むことができるんです。
こちらの本棚、もともとは昨年10月、DESIGN TOUCHで行われた「森の学校 by 六本木未来会議」で「森の学校の図書室」として企画されたもの。各クリエイターが「クリエイションのスイッチを押してくれる本」という趣旨で選んだ一冊が、コメントとともに紹介されています。
「気持ちよい天気で、新しい発見があっておおいに楽しめました。大人も子どもも楽しいって最高ですね!」 「東京の真ん中とは思えない安らぎがありました。のんびりしていていいイベント。ゆっくりできて、すばらしい空間でした」
昨年「森の学校の図書室」に参加した人からは、こんな感想が。みなさん、芝生の上で、思い思いに読書を満喫していたようです。
前回同様、本のラインナップは、多種多様。これまでの連載でも紹介したように、たとえば、プロダクトデザイナーの深澤直人さんは"これぞデザイン"な『HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由』を、はたまた建築家・谷尻誠さんは絵本『りんごかもしれない』をおすすめしたり......。
さらに今回は、今年インタビューに登場してくれたクリエイターのみなさんのおすすめ本や、ブックフェス発案者の幅さんが「最近読んだ中で一番面白かった!」と太鼓判を押す『習得への情熱』なども、新たに追加。
ちなみに、『習得への情熱』は、チェスの世界チャンピオンが太極拳と出会ったことで得た「習得の技術」をメソッド化したもの。幅さんが「(今回のブックフェスが)未知の本に手を伸ばすきっかけになってほしい」と言っているとおり、こうしてリコメンドされると、どんな本なのか気になってきますよね。
ちなみに、「六本木ブックフェス by 幅允孝」の開催は9月19日(土)から23日(水・祝)の5日間。クリエイターの本棚ほか、本を持っていくと誰かのお気に入りの一冊と交換できる「ブックジャーニー」や、『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞した羽田圭介さんなどによる朗読会、オリジナルノートをつくるワークショップなどなど、本にまつわるさまざまなプログラムを予定。詳細は、随時特設サイトで発表していきます。
外で過ごすのが気持ちのいい季節、みんなで"読書の秋"を楽しみましょう!
編集部 飯塚
information
六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#08
「六本木ブックフェス」 by 幅允孝
会期:9月19日(土)~ 9月23日(水・祝)※雨天中止
会場:芝生広場
入場料:無料
http://6mirai.tokyo-midtown.com/event/midtown/201509190923/