六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、鬼頭健吾さんが選んだ『絵画の歴史 洞窟壁画からiPadまで』(著・デイヴィッド・ホックニー、マーティン・ゲイフォード 青幻舎)。
鬼頭さんのコメント
去年、知人に「この本、おもしろいよ」とすすめられて買ってみた本です。著者であるホックニーの独自の見方による絵画論が詰まった一冊で、扱うものは絵画だけではなく、写真や映画のスチル写真・デッサン、テレビなど、様々な「画像」の歴史と芸術の関連性が語られているんです。そのホックニーの視点がなかなか新鮮で、今ちょうど読んでいる最中なのですが、すごくおもしろいです。
現代美術の第一人者デイヴィッド・ホックニーが美術批評家のマーティン・ゲイフォードとの対談を通して、絵画表現の本質に迫る一冊。議題にあげる絵画表現は、「画像(picture)」の定義をもとに、絵画だけでなく、時代や地域の枠を超えた地図、版画、写真、映画などのあらゆる画像が登場。掲載図版は310点。それぞれの歴史を紐解きながら、画像の見方、可能性を提示する。
鬼頭健吾さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #093
鬼頭健吾(現代アーティスト)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/93_01/