「六本木未来会議」読者のみなさんへ
新年あけましておめでとうございます。
2012年の6月6日"六本木の日"にスタートした六本木未来会議は、今年で5年目を迎えます。2015年は、インタビューやツアーはもちろん、これまでクリエイターのみなさんにうかがってきたさまざまな知見を「アイデア実現プロジェクト」として、いくつも形にすることができました。
2月には真鍋大度さんのインタビューから生まれた「Skate Drawing」、夏には水野学さん発案の「六本木未来大学」、秋には「森の学校 by 六本木未来会議 2015」などなど。そして今年1月9日(土)には柴田文江さんによる「暮らしの中にデザインを感じるワークショップ」が行われます。
クリエイターインタビューには13名が登場し、これから実現していきたいアイデアがさらに蓄積。これまで登場したクリエイターのみなさん推薦本を紹介する「デザインとアートの本棚」もスタートしました。
そこで2015年の振り返りとして、昨年公開したインタビューやレポート記事の中から印象的な言葉をピックアップ。気になる言葉を見つけたら、お正月休みに、ぜひ記事本編をお楽しみください。
今年も編集部一同、さらに面白いコンテンツやイベントをお届けできるよう、取り組んでまいります。
2016年が、みなさんにとって素敵な1年でありますように。
「六本木未来会議」編集部
【クリエイターインタビュー】
No.50 齋藤精一(クリエイティブディレクター)
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「みんなが東京という街を"ハック"できる状態を今のうちにつくっておかないと、2020年には間に合いません」
No.51 渋谷慶一郎(音楽家)
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「人間そっくりだけど人間じゃないものを見て、もし自分が涙を流して感動してしまったとしたら、やはり怖いと感じるでしょう。(中略)でも、そのチャレンジこそがテクノロジーアートの未来をつくる」
No.52 柳澤大輔(面白法人カヤック 代表取締役CEO)×小笠原 治(株式会社nomad 代表取締役)
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「インターネットが流行った頃のように、これからデジタルのものづくりは絶対"バブって"いく(=バブルが起きる)ので、そこでみんながどういう態度を取るのか」(小笠原)
「鎌倉と六本木を結んで、それに乗って楽しく過ごしながら帰れる。(中略)『こことここ!? こことここを毎日結んでるの?』みたいなのがあったら面白い」(柳澤)
No.53 ファンタジスタ歌磨呂(アーティスト)
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「"かっこよくて女の子にモテるヲタ"という、新しい概念を六本木の街からはじめてみる」
No.54 大巻伸嗣(アーティスト)
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「これだけいろいろなものを理解できているように感じられる時代の中で、実は自分が何を見ているかすらもわかっていない。人間とはそういう、アンニュイで、あいまいな存在なのです」
No.55 菱川勢一(クリエイティブディレクター)
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「恋とか愛とかセックスを、もっと明るく健康的に料理する。それは、デザイナーとかクリエイターの腕の見せどころでもあるでしょう」
No.56 グエナエル・ニコラ(デザイナー)
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「ケネディ大統領が『月に行きます』って演説をしたとき、みんな『無理無理』って言ったけれど、その数年後には実現しちゃったでしょう? もちろんプロセスはめちゃくちゃ大変、でも、世の中にできないことなんてないと思うんです」
No.57 永井一史(アートディレクター)
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「『なんとなくいい形態がグッドデザイン』ではなくて、『六本木のこのコミュニティってグッドデザインだよね』という方向に、(デザインの)意味が変わってきていると思います」
No.58 須藤玲子(テキスタイルデザイナー)
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「5月になったら、街のみんなが参加して、こいのぼりをあげましょう」
No.59 中村拓志(建築家)
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「自然が主役で建築は脇役、それが結局、一番かっこいい」
No.60 田根剛(建築家)
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「情報の時代といわれているのは、もちろんインターネットの発達もありますが、これから進化していくために、人間の脳が膨大な情報を求めているからだと思ったんです」
No.61 村松亮太郎(NAKED代表)
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「(『切り口』という)発想はもう古くて、今は時代の『空気や気分』をとらえる能力のほうが重要。プロジェクションマッピングなら、『幻想的』とか『光』といったベタで情緒的なワードを、いかにすごいレベルに昇華させるか」
No.62 今村創平(建築家)
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「(未来の街は建築の外壁がぜんぶスクリーンになって)24時間プロジェクションマッピングが流れっぱなし、みたいな都市。疲れますよね。でも、みんな疲れているのがわかったら、緑の癒し系の映像が流れるかもしれませんよ(笑)」
【アイデア実現プロジェクト】
#05「リアル六本木未来会議 by 古田秘馬」
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「この中に通勤ラッシュが好きっていう人はいますか? いないですよね。でも、車内の全員が好きなタレントだったらどうでしょう? 要するに、問題は通勤ラッシュではなく、まわりの環境にあるんです」(古田秘馬さん)
#05連動企画「六本木未来かるた」
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「子どもは来ちゃダメ、六本木」「塗ってもいい? 看板標識電灯全部」など、これまでインタビューで語られたアイデアを"かるた化"。「六本木アートナイト2015」ではかるた大会を開催しました。
#06「Skate Drawing」Rhizomatiks / Presented by 六本木未来会議
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「時期的にバレンタインデーと重なるので、せっかくだから、タイトルもバレンタインにちなみたいですよね。Perfumeの曲『チョコレイト・ディスコ』に引っかけてもいい(笑)」(真鍋大度さん)
> 「Skate Drawing」Rhizomatiks / Presented by 六本木未来会議
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#07「六本木未来大学」
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「今、世の中にクリエイティブディレクターという人間がすごく必要とされている。でも世界でクリエイティブディレクターは、わずか数人か数十人。たとえるなら、1000人収容の劇場があるのに、席がガラガラの状態。だからみんな早くこっちに来なよ、って」(水野学さん)
> 第1回「小西利行さん、伝わるアイデアって何ですか?」
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> 第2回「夏野剛さん、ビジネスのデザインって何ですか?」
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> 第3回「川村元気さん、エンタテインメントのデザインって何ですか?」
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#08「六本木ブックフェス by 幅允孝」
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「ふだん本にまったく興味のない呼び込みのお兄ちゃんが谷川俊太郎さんの詩を読むようになったら、それは本の勝利でしょう?」(幅允孝さん)
#04「森の学校 by 六本木未来会議 2015」
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「上手な絵を描かせようとするから(絵を)嫌いになるのであって。森の学校の絵画教室は、みんなを上手な絵から守るためのものでもあるんです(笑)」(椿昇さん)
> 「森の学校 by 六本木未来会議 2015」レポート記事へ