六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、福原志保さんが選んだ『アート・パワー』(ボリス・グロイス/現代企画社)。
福原さんのコメント
本はかじり読みする派で、その都度アンテナを張っていることが違うのですが、今読んでいるのがこれ。アートの力で何ができるかとか、自分はなぜアーティストとして活動しているのかを考え直してみたくて、そういう時は、アートが持っている力をポジティブに語ってくれるような本がいいかなと思い、手に取りました。
東ドイツ出身の著者は、現在はアメリカを拠点に活動していて、戦後ロシア・東欧の前衛芸術をはじめ、コンテンポラリー・アートに精通している美術批評家。本書の英語版の出版は2008年。昨年、邦訳版の出版を機に来日したことでも話題になった。アートはどこから来て、どこへ向かおうとしているのか、現代社会と芸術のあり方について論じた一冊。
福原志保さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #096
福原志保(バイオアーティスト)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/96_01/