六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、西野壮平さんが選んだ『ラインズ 線の文化史』(著・ティム・インゴルド/左右社)。
西野さんのコメント
手で描く1本のラインに限らず、さまざまな線をテーマにした本なんです。たとえば、自分の体が動くときの身体的な一歩も、川も、地図をかくのもラインと捉える。色々なテーマに沿って、ラインを考えていく視点がとてもおもしろい。自分の作品づくりにリンクしているところがあって、たまに開いて読み返しています。各章によってテーマが違うので、ページをパッとめくって、そこにあるセクションを読むというような読み方をしたりもしますね。
文字の記述、音楽の記譜、道路の往来、織物など、日常に存在するあらゆる"線"をさまざまな角度から紐解く人類学の本。世界的な注目を集める、人類学者インゴルドの代表作でもある。
西野壮平さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #092
西野壮平(写真家)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/92_01/