六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、小林武史さんが選んだ『仏教が好き!』(著・河合隼雄、中沢新一 朝日新聞出版)
小林さんのコメント
『仏教が好き!』というタイトルにすごく意外性を感じると思うのですが、六本木を含めた今の日本の社会、その背景を考えると、この一冊はやっぱり必要不可欠だなと思ってあげてみました。僕たちがどこから来て、どこへ向かおうとしているのかという根源的な問いをベースにしつつ、戦前戦後のあり方や西洋社会との関わりに到るまで、仏教を軸にこれだけすっきりと描けている対談は、他にはあまりないなと思います。この対談集は2003年に出版されたのですが、ここで語られていることの大筋は今も自分になかでほとんど更新される感じがなくて、大切な価値観になっています。
臨床心理学者の故・河合隼雄と宗教学者の中沢新一による、仏教の途方もない魅力を探る対話集。聖者の生涯、臨終場面、戒律、性の問題をキリスト教・イスラム教と比較、ユーモアいっぱいに語りながら仏教の核心へ迫る一冊です。
小林武史さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #091
小林武史(音楽家&音楽プロデューサー)
6mirai.tokyo-midtown.com/interview/91_01/