本日10月17日から、いよいよ東京ミッドタウンにて、「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」が開催されます。そのメイン企画のひとつ、「森の学校 by六本木未来会議」は、長嶋りかこさんと椿昇さんが"校長"、15名のクリエイターが"先生"となって、10月25日(土)・26日(日)と11月1日(土)・2日(日)の4日間にわたって野外授業を行うというもの。
さて今回は、先生たちとやりとりを重ね、準備を進めてきた編集部員に、その見どころを教えてもらいました。いわく、六本木未来会議でおなじみの先生以外にも、注目してほしい授業があるそう。以下、編集部のコメントとともにご紹介します!
まず、10月25日に登場する、京都造形芸術大学教授の竹村真一先生。授業で使用するデジタル地球儀「触れる地球」がとにかくスゴイとのこと。
「常設されている大手町カフェで実際に見てきました。そのときは、ザトウクジラが繁殖しながら移動する様子が、海流の動きとともに表示されていて。地球をこの目で見ているような臨場感を、ぜひ体験してほしいですね」
11月1日に登場する尾池和夫先生は、京都大学総長も務めた、地震学の権威! その先生が授業でとりあげるのは、なぜか「季語」。
「地震学的観点から見ると、日本はすごく珍しい自然条件化にあって、それが古くから『季語』として表現されてきたのだとか。日本を代表する科学者が文化的な側面から語る日本論は注目です。ちなみに京大で販売されている『総長カレー』を監修するなど、名物先生でもあるんですよ(笑)」
ほかにも、11月2日に登場する写真の遠藤秀紀先生と古川周賢先生も要チェック。
「遠藤先生は解剖学が専門。打ち合わせで話してくれたのですが、ミケランジェロやダ・ヴィンチも解剖学を学んだように『解剖学は美学のひとつでもある』という話が面白かったですね。そして古川先生は、なんと禅宗のお坊さん。授業では参加者とコミュニケーションをとりながら禅の教えを伝授してくれます。いわゆる『禅問答』が体験できるかも」
ちなみに、「青空教室」で使用する黒板も完成しました。こちらは、クリエイティブ集団「graf」代表の服部滋樹さんが制作してくれたもの。さらにチャイムは打楽器奏者の"ともとも"こと山口ともさんがつくってくれます。こんなふうに、意外なところにもクリエイターのみなさんが関わっているんです。
そして「森の学校」のもうひとつのコンテンツ「森の学校の図書室」は、本日17日からオープン。これまで六本木未来会議に登場したクリエイターたちがおすすめする本がたくさん並びます。
中には、私が小さい頃に読みふけった『ぐりとぐら』があったり、学生時代に感銘を受けた写真集『TOKYO STYLE』があったり......。思わず、推薦者の箭内道彦さんや遠山正道さんに、一方的にシンパシーを感じてしまいました(笑)。
「森の学校」のほかにも、「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」には見どころがたくさん。みなさんもぜひ足を運んでくださいね。
編集部 飯塚