新年あけましておめでとうございます。
能登半島地震で被災された北陸地方の皆さま、心よりお見舞い申しあげます。穏やかな日常が一日も早く戻りますようお祈りしております。
年初のご挨拶に変えて、今回は、編集部が注目する2024年に開催される芸術祭やアートフェアの情報をお届けいたします。2024年が、みなさま一人ひとりにとって、デザイン&アートが溢れる年となりますように。
六本木未来会議編集部 2024年1月
1.札幌国際芸術祭2024
2024年1月20日(土)〜2月25日(日)
2020年の中止を経て6年半振り、初の冬開催となる芸術祭。今年はアルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表でアーティストの小川秀明氏がディレクターを務め、「LAST SNOW」をテーマに、10カ国以上、約80組のアーティストの作品が集まります。
参加アーティスト
あべ弘士、エイミー・カール、青木美歌、チェ・ウラム、エネス、フジ森、ジョヴァンニ・ベッティ+カタリーナ・フレック、後藤映則、長谷川愛、平川紀道、平野禎邦、h.o、石原航、石井裕+MITメディアラボ タンジブル・メディア・グループ、石井亨、ユッシ・アンジェスレヴァ+AATB、キャシー・ジェトニル=キジナー+アカ・ニワイアナ、KOMAKUS、今和次郎、国松希根太、LAUSBUB、明和電機、宮田彩加、中里唯馬、小川絵美子、クアヨラ、未来の札幌の運動会、雪ミク(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)、施位泰平、スーパーフラックス、テガ・ブレイン + ジュリアン・オリヴァー+ベングト・ショーレン、ワビサビ、脇田玲、シン・リウ、Yukikaze Technology、行武治美 ほか
>> 公式サイト https://2024.siaf.jp/
2.14th 極寒芸術祭。2024
2024年2月2日(金)〜3月3日(日)
毎年2月2日から3月3日まで、北海道弟子屈川湯温泉で開催されている今年で14回目を迎える芸術祭。芸術祭のメイン会場となるのは宿泊施設も併設する"ARtINn 極寒藝術伝染装置"の森にある「雪杜野外美術館」です。
期間中は国内外の現代アーティストが滞在制作も行っており、会期中は40点以上の作品が展示され、マイナス15度を超える冷気と温泉川から舞いあがる湯気が自然美と融合する世界で、夜明けから21時まで作品を鑑賞することができます。もう一つの会場となる築70年の民家を使った「昭和遊郭美術館」も展開。今回はウルグアイからくる劇団の連続公演も予定されています。
参加アーティスト
柴田まお、井原宏蕗、Andres Fagiolino、Alaya Turcotte、OGG、Erlend Cross、本間純、開発好明、関口恒男、リー・クーチェ、Ukjese van Kampen、千葉麻十佳、高久柊馬、善/Zen、ルア・リベラ、柏木ひろあき、杉田万智、小林大悟、吉田有希、JUNNA、深田堅二、日笠保、トマ・キメルラン、TAN SOOK、CHONG KOK YEW、佐々木樹、梅田力、馬場さくら、真奈蔵、タケナカ・ヒロヒコ ほか
>> 公式サイト http://acaf.teshikaga.asia/index.html
3.ARTISTS' FAIR KYOTO 2024
2024年3月1日(金)~3月3日(日)
次世代の若手アーティストが自ら作品を出品・販売し、世に羽ばたくためのきっかけづくりを提供する、2018年より開催されている全く新しいスタイルのアートフェア。
来場者とアーティストとのコミュニケーションを生み出す場として会場となるのは、重要文化財をはじめとする京都のユニークべニュー。既存のアートフェアの枠組みを超えた取り組みとして今年で7回目を迎えます。テーマは「Singularity of Art(シンギュラリティ オブ アート)」。
ディレクターは椿昇氏が務め、若手アーティストを推薦するアーティスト「アドバイザリーボード」には、本フェア初参加となるBosco Sodi(ボスコ・ソディ)氏、やんツー氏ら16組が参画します。
アドバイザリーボード(若手を推薦するアーティスト)
池田光弘、伊庭靖子、薄久保香、大庭大介、小谷元彦、加藤泉、鬼頭健吾、田村友一郎、鶴田憲次、名和晃平、Bosco Sodi、ミヤケマイ、やなぎみわ、ヤノベケンジ、やんツー、Yotta
参加アーティスト
石田成弘、石山未来、伊藤美優、内海紗英子、遠藤文香、大上巧真、岡本ビショワビクラムグルン、Officell、カタルシスの岸辺、清方、倉知朋之介、Christopher Loden、小西梨絵、佐藤壮馬、鮫島ゆい、志賀耕太、品川美香、德永葵、鳥越愛良、西垣肇也樹、西村大樹、西凌平、花形槙、久村卓、方圓、ブルノ・ボテラ、松岡勇樹、松元悠、丸井花穂、三宅佑紀、宮原野乃実、森山佐紀、森夕香、保良雄、山田愛、山羽春季、山本和真、山本将吾、吉浦眞琴、米村優人、米山舞、廖元溢、リュ・ジェユン、劉李杰
>> 公式サイト https://artists-fair.kyoto/
4.千葉県誕⽣150周年記念事業 百年後芸術祭 〜環境と欲望〜 内房総アートフェス
2024年3月23日(土)〜5月26日(日) アート作品展示
千葉県誕生150周年記念事業の一環として実施される、百年後を考える誰もが参加できる芸術祭。自然豊かな千葉を舞台に、一緒に百年後を創っていく共創の場としての芸術祭を目指します。
総合プロデューサーには、芸術祭の会場の1つであるクルックフィールズ(木更津市)の代表を務める音楽プロデューサーの小林武史氏が就任。アートディレクターは、地域に根ざした芸術祭を数多く手掛ける北川フラム氏が務めます。
イベント・パフォーマンスはすでに公演が開始しておりますが、アート作品の展示は3月23日(土)から始まります。気鋭の現代アート作家総勢約70組を国内外から招き、内房総5市の各所で行われます。今年初めて開催される芸術祭として注目です。
参加アーティスト
秋廣誠、アコンチ・スタジオ(アメリカ)、淺井裕介、東弘一郎、アブドゥルラーマン・アブダラ(オーストラリア)、EAT&ART TARO、石川洋樹、イ・ビョンチャン(韓国)、岩崎貴宏、岩沢兄弟、岩間賢、梅田哲也、大西康明、大貫仁美、岡田杏里(日本/メキシコ)、岡博美、小沢敦志、小谷元彦、開発好明、ジョアン・カポーテ(キューバ)、カルロス・ガライコア(キューバ)、ソカリ・ドグラス・カンプ(ナイジェリア/イギリス)、木村崇人、ダダン・クリスタント(インドネシア)、栗田宏武、CLIP、栗真由美、クワクボリョウタ、KOSUGE1-16、SIDE CORE、笹岡由梨子、佐藤悠、さわひらき(日本/イギリス)、塩月洋生、時速30kmの銀河の旅、島袋道浩、鈴木ヒラク、鈴村敦夫、竹村京、多田淳之介(東京デスロック)、田中奈緒子(日本/ドイツ)、千田泰広、チョウハシトオル、チョ・ウンピル(韓国)、冨安由真、豊福亮、中﨑透、中根唯、名和晃平、西尾美也、ニブロール、リーロイ・ニュー(フィリピン)、沼田侑香、灰原千晶、リナ・バネルジー/ペギー・E・レイノルズ(インド/アメリカ)、ヘラルド・バルガス(メキシコ)、深澤孝史、藤本壮介、アレクサンドル・ポノマリョフ(旧ソ連[ドニプロ]/ロシア)、槙原泰介、毛利悠子、森靖、ラヴァル・モンロー(バハマ/アメリカ)、保良雄、柳建太郎、エルヴェ・ユンビ(カメルーン)、リュウ・イ[劉毅](中国)、ディン・Q・レ(ベトナム)
※クルックフィールズ内の作品群(カミーユ・アンロ、ファブリス・イベール、アニッシュ・カプーア、草間彌生、Chim↑Pom from Smappa!Group、増田セバスチャンなどの作品)は、2019年の施設設立以降、施設用に設置されたものです。今回、クルックフィールズが内房総アートフェス会場の一つとなったため、特別に作品を公開する予定です。
>> 公式サイト https://100nengo-art-fes.jp/
5.KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024
2024年4月13日(土)〜5月12日(日)
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、毎年京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真フェスティバルです。日本および海外の重要作品や貴重な写真コレクションを、京都の歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間にて展示し、ときに伝統工芸職人や最先端テクノロジーとのコラボレーションも実現するなど、京都ならではの特徴ある写真祭として毎年来場者を魅了しています。
2024年は、12の会場で13の展覧会を開催し、今年の テーマ「SOURCE」を探求します。ここから見えてくるオルターナティブな未来を体感してください。
参加アーティスト
クラウディア・アンドゥハル、バードヘッド、ヴィヴィアン・サッセン、ティエリー・アルドゥアン、ルシアン・クレルグ、川田喜久治、ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ)、ジェームス・モリソン、柏田テツヲ、Iranian citizen and photographers、川内倫子、潮田登久子、ジャイシング・ナゲシュワラン
>> 公式サイト https://www.kyotographie.jp/
6.AOMORI GOKAN アートフェス2024
2024年4月13日(土)~9月1日(日)
「AOMORI GOKAN アートフェス」は、青森県内にある現代美術を楽しめる5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館)が連携し、今年初開催となるアートフェスです。
2024年のテーマは「つらなりのはらっぱ」。それぞれの施設で開催される展覧会はもちろんのこと、最大の特徴は、青森に根差して活動する各館のキュレーターが協働して実施する、展覧会やプロジェクト、パフォーマンスなど、それぞれの館の特徴を活かした多様なプログラムです。
青木淳、安藤忠雄、田根剛、西澤撤夫、浅子佳英、森純平、西沢立衛など、日本を代表する建築家の手掛けた施設をめぐる楽しみもあります。青森県内を周遊するコースの紹介は、公式サイトとガイドブックで今後公開予定。
参加アーティスト
<青森県立美術館>
原口典之、吉田克朗ほか
<青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]>
青野文昭、Jumana Emil Abbound(ジュマナ・エミル・アブード)、岩根愛、是恒さくら、光岡幸一、中嶋幸治、鈴木正治、Jasmine Togo-Brisby(ジャスミン・トーゴ=ブリスビー)、Robin White(ロビン・ホワイト)ほか
<弘前れんが倉庫美術館>
蜷川実花with EiM[Eternity in a Moment]、狩野哲郎、佐藤朋子、永沢碧衣
<八戸市美術館>
磯島未来、漆畑幸男、しばやまいぬ、蜂屋雄士、東方悠平
<十和田市現代美術館>
丹羽海子、䑓原蓉子、永田康祐、アナイス・カレニン
>> 公式サイト https://aomorigokan.com/
7.大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024
2024年7月13日(土)~11月10日(日)
新潟県南部の越後妻有地域(十日町市、津南町)の広大な里山を舞台に20年以上続く大地の芸術祭。3年に1度の本祭が、今年7月から9回目として開催される。この冬2月には、開幕に先駆け、田中泯氏の雪上パフォーマンスイベントも開催されます。
参加アーティスト・プロジェクト名
東弘一郎、EAT&ART TARO、石松丈佳、磯辺行久、伊藤千枝子、岩城和哉+東京電機大学岩城研究室、牛島智子、アイシャ・エルクメン、elparo、岡淳+音楽水車プロジェクト、越智良江、尾花賢一、加治聖哉、ニキータ・カダン、イリヤ・カバコフ、イリヤ&エミリア・カバコフ、椛田ちひろ、川俣正、北雄介+長岡造形大学 北研究室有志、久保寛子、鞍掛純一、ダダン・クリスタント、アントニー・ゴームリー、酒百宏一、佐藤悠、白井美穂、関口光太郎、瀬山葉子、竹内公太、田島征三、田中泯、丹治嘉彦+橋本学、ツァン・マン・フ&タム・ユク・ラン・ウィニー・コーデリア、田中央工作群、豊福亮、中﨑透、楢木野淑子、ローレン・バーコヴィッツ、ターニャ・バダニナ、86B210、アン・ハミルトン、原倫太郎+原游、マッシモ・バルトリーニ、BankART1929+みかんぐみ+神奈川大学 曽我部研究室+50数名のアーティスト、日比野克彦、ムニール・ファトゥミ、布施知子、増田啓介+増田良子、松本秋則+松本倫子、マ・ヤンソン / MADアーキテクツ、ナウィン・ラワンチャイクン、力五山ー加藤力・渡辺五大・山崎真一ー、ロジャー・リゴース、ジミー・リャオ(幾米)ほか
【秋山郷 大赤沢分校プロジェクト(仮)】
深澤孝史(ディレクション)、佐藤研吾(リノベーション)井上唯、内田聖良、永沢碧衣、松尾高弘、山本浩二
【枯木又プロジェクト】
吉野央子、内田晴之、金沢寿美、衣川泰典、LIISA
【Nakago Green Land ーどうぶつたちの息吹と再生(仮)】
島田忠幸、玉田多紀、中里繪魯洲、中村正、早川鉄兵、村山大明
>> 公式サイト https://www.echigo-tsumari.jp/
8.北アルプス国際芸術祭2024
2024年9月13日(金)~11月4日(月)
3,000m級の峰々が連なる北アルプスに抱かれた、長野県の北西部、大町市(信濃大町)を舞台に、3年に1度開催されている本芸術祭。国内外のアーティストによるサイトスペシフィックなアートを道標に、清らかで豊富な雪解け水、凛として澄みわたる空気、豊かな四季の景観、そして風土を表す食文化を体感することができます。
コンセプトは「水・木・土・空」。もともと土地と結びついた文化的な活動が盛んな信濃の各エリアとアート作品の融合を見られる芸術祭として注目です。
参加アーティスト
ソ・ミンジョン、ムルヤナ、ルデル・モー、エカテリーナ・ムロムツェワ、淺井裕介、ダナ・アワルタニ、川俣正、木村崇人、イアン・ケア、平田五郎、松本秋則、目[me]、ヨウ・ウェンフー(游文富)、ジミー・リャオ(幾米)ほか
>> 公式サイト https://shinano-omachi.jp/
9.森の芸術祭 晴れの国・岡山
2024年9月28日(土)〜11月24日(日)
「森の芸術祭 晴れの国・岡山」は、岡山県北部を中心とする12市町村(津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、⻄粟倉村、久米南町、美咲町)をエリアとする今回初開催となる国際芸術祭です。
森の芸術祭という名称は、温暖な気候、豊かな水や資源、食など、私たちが生きる上での大切な要素を満たしているこの地域の、自然の恵みや文化、人々が集まる場所としての多様性と豊かさを象徴する「森」からきています。
本芸術祭は、その「森」がもたらす「恵み」を芸術の力で未来に向けて活性化することを目的とし、「本当に必要な資本とは何か?」を問いかけます。
キュレーションを担うのは、⾧谷川祐子氏で、国内で国際芸術祭のアートディレクションを行うのはこれが初めてです。
参加アーティスト(2023年10月末現在。2024年春に全ての参加アーティストを公表)
パオラ・べザーナ、ビアンカ・ボンディ、AKI INOMATA、ウメッシュ・P・K、片桐功敦、川内倫子、キムスージャ、森山未來、太田三郎、スミッタ・G・S、妹島和世、立石従寛、リクリット・ティラヴァニ、上田義彦、アシム・ワキフ、ジャコモ・ザガネッリ
>> 公式サイト https://forestartfest-okayama.jp/
10.Art Collaboration Kyoto 2024
2024年11月1日(金)〜11月3日(日)
Art Collaboration Kyoto(ACK)は「現代アートとコラボレーション」をコンセプトに京都で開催されるアートフェアで、2021年より毎年開催され、2024年は4回目を迎えます。プログラムディレクターは前年に引き続き山下有佳子氏が務めます。
会場となる国立京都国際会館では、国内のギャラリーが海外のギャラリーをゲストに迎えて1つのブースをシェアする「ギャラリーコラボレーション」と京都にゆかりのあるアーティストを国内外から集め紹介する「キョウトミーティング」の2つのセクションが設けられ、出展ギャラリーが作品の展示・販売を行うほか、ACKが主催するACK Curatesの「パブリックプログラム」、パートナー企業とコラボレーションした「スペシャルプログラム」を開催されます。
数多くのアートフェアが開催される中、様々な分野とのコラボレーションから新たな可能性を開く機会として、国内外からの評価が高いアートフェアとなったACK。注目です。
>> 公式サイト https://a-c-k.jp/