六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。
今回は、蜷川実花さんが選んだ『メメント・モリ』(著・藤原新也 三五館)
蜷川さんのコメント
中学1年生くらいのときに父からもらった、付き合いの長い1冊です。ここに載っているようなエネルギッシュで混沌としたカオスは、自分のなかで原石みたいに大事にしているもののひとつ。いつかこういう写真を撮りたい、こういう仕事をしたいなと憧れました。2年くらい開かないときもあるけど、定期的にふっと見たくなるんですよね。
東京藝術大学を中退後、インドやアジア各地などを放浪し、写真と文章による作品を発表した藤原新也。1983年に出版した『メメント・モリ』は、ラテン語で「死を想え」という意味。命が軽く扱われるようになった時代に、衝撃をもって迎えられました。2008年に出版された「21世紀エディション」版には、新たな写真と文章が加えられています。
蜷川実花さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #085
蜷川実花(写真家 / 映画監督)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/85_1/