六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。
今回は、ゲルフリート・ストッカーさんが選んだ『アルスエレクトロニカの挑戦』(著・鷲尾和彦/学芸出版社)
ゲルフリート・ストッカーさんのコメント
紹介したい本はたくさんあるのですが、実は、アルスエレクトロニカについての本が出版されたばかりなので、おすすめさせてください。アルスエレクトロニカがどんなプロジェクトをどういう発想で生み出しているのかというのを理解するにはとてもいい本だと思います。
衰退しつつあったオーストリアの工業都市リンツを、市民自らが芸術文化の街として再生させたプロセスを、10年に渡る取材をもとにまとめた著述書。そこから読み取れる都市政策・ブランディングを行ううえでのクリエイティブメソッドは、成熟期を迎えた日本社会の未来を構想するヒントになるはず。都市政策の新展開や、企業の経営革新を志す人、はたまたITの進化がもたらす社会の変化に不安を覚える人にはピッタリの一冊です。もしかしたら、「未来が希望となる社会」が見つかるかも?
ゲルフリート・ストッカーさんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #81
ゲルフリート・ストッカーさん(アルスエレクトロニカ総合芸術監督)