「六本木未来会議」読者のみなさんへ
新年あけましておめでとうございます。
2012年の6月6日"六本木の日"にスタートした六本木未来会議は、今年で4年目を迎えます。2014年は、これまでクリエイターや読者のみなさんとともにつくってきたコンテンツが少しずつ蓄積され、徐々に形になりつつあるように感じられた1年間でした。
毎月行った「六本木デザイン&アートツアー」のほかにも、「アイデア実現プロジェクト」として、4月の六本木アートナイトでは箭内道彦さん発案の「ふるさとシール」を配布、10・11月のTokyo Midtown DESIGN TOUCHでは椿昇さんと長嶋りかこさんのインタビューから生まれた「森の学校」を開催。どれも、たくさんの読者の方に参加していただきました。
そのほか、月2回ほど発行しているメールマガジンもリニューアル。サイトの更新情報はもちろん、プレゼントや六本木の展覧会情報なども掲載しています。配信希望の方は、ぜひこの機会にご登録ください!
さて、クリエイターインタビューは、次回で50回の節目を迎えます。登場するのは、六本木アートナイト2015でメディアアートディレクターも務めるライゾマティクスの齋藤精一さん。1月7日(水)、2015年最初の更新を、どうぞお楽しみに。
それまでの間、更新をお休みさせていただく代わりに、昨年公開したインタビューの中から印象的な言葉をピックアップして、2014年を振り返ってみました。気になった言葉を見つけたら、ぜひ記事本編をお楽しみください。
今年も編集部一同、さらに面白いコンテンツやイベントをお届けできるよう、取り組んでいくつもりです。
2015年が、みなさんにとって素敵な1年でありますように。
「六本木未来会議」編集部
【クリエイターインタビュー特集】
No.38 深澤直人(プロダクトデザイナー)
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「デザインって小さなスイッチのようなものだと思うんです。(中略)『今日はいつもと違う靴下を履いていこうかな』と思えるような街。『小さなスイッチ』というのは、その程度のことです」
No.39 吉岡徳仁(デザイナー)
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「僕はよく、友だちのデザイナーにこう言います。『デザイナーだけがデザインする時代は終わると思う』と」
No.40 真鍋大度(メディアアーティスト)×大野茉莉(サウンドアーティスト)
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「六本木って、ハリウッド映画と同じで、ずっと受け身で観ていられる街」(真鍋)
「だから子どもは六本木には来ちゃダメです(笑)」(大野)
No.41 石井幹子(照明デザイナー)
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「光に集まるのって、生き物の本能なんですよ。(中略)光があるだけで、ついついそっちに行きたくなってしまう。きわめて簡単なんです(笑)」
No.42 クライン ダイサム アーキテクツ(建築家)
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「PechaKucha Nightも、小さなイベントだったのに世界中に広がった。タネをまくから、だんだん大きいことができる」(マーク)
「街をキレイにキープしましょうという決まりとか、運動はよくありますよね。(中略)そうじゃなくて、あれは面白くない、これは面白くない、って面白くないと怒られるようにしたらいい」(アストリッド)
No.43 八谷和彦(メディアアーティスト)×小松宏誠(アーティスト)
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「重力を無視して浮くという行為は、人間の理性を失わせるくらい強い動機になると思います」(八谷)
「よくアニメに出てくる、空中に浮いている看板も見たい。今はまだSFの世界ですけど、そろそろできるんじゃないかな(笑)」(小松)
No.44 キギ 植原亮輔×渡邉良重(アートディレクター)
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「六本木未来会議っていいますけど、いったい何が不満なんだろうって思うんです。別にこのまま、何も変えなくたっていいじゃないですか(笑)」(植原)
「日本の街って、面白いものをつくろうとして変になってしまった、みたいなところがあるでしょう? (中略)どん欲に求めてできあがる混沌とした街も、日本の面白さなのかな」(渡邉)
No.45 宮島達男(現代美術家)
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「巨大なアート作品が街に突然現れると、空間は変容していきます」
No.46 舘鼻則孝(アーティスト)
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「そもそもセンスとか才能とかいうものは存在しないですから」
No.47 高橋裕士 (WOW)×於保浩介 (WOW)
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「せっかくなら、残る仕事をしたいじゃないですか。(中略)やっぱり腕のいい職人にならないといけないと思いますよね」(高橋)
「クライアントから『映像でやってください』と言われても、僕らのほうで違う提案をすることもありますね。『映像、いらないんじゃないですか?』みたいなことも増えてきている」(於保)
No.48 谷川じゅんじ(スペースコンポーザー)
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「僕にとってもっともクリエイティブな行為は、人と人とが直接会って話すことなんです」
No.49 平林奈緒美(アートディレクター)
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「たしかにデザイナーがいて、きちんとデザインしている、でもそれに気づかないほど当たり前に存在している。きっとここに、私がやりたいことがある気がしています」