六本木で働く・住む人に、街についてのインタビューをし、リレーで繋げる当企画。今回登場してくれたのは、美容師の砂辺健人さん。沖縄出身で、4年前から勤務先も住まいも六本木。「六本木に対して先入観がまったくなかった」という砂辺さんが語る、この街の魅力とは?
Q 01
六本木といえば_________。(一言で表すと?)
A
「多重世界」でしょうか。六本木は、場所によってまったく色が違うなと感じます。クラブでにぎわっているエリアがあるかとば、ビジネスマンが行き交うエリアもあったり、家族連れが多いエリアに、美術館や公園もある。いろんな世界が交差しながら同時に存在している街。僕にとっては、そこが面白いし、魅力的に映ります。
Q 02
あなたがオススメする、六本木のベスト3は?(飲食店を含む、あらゆるお店でOK)
A
1位 裏椿
東京ミッドタウンから外苑東通りを挟んですぐ、六本木7丁目にあるおばんざいのお店です。ある居酒屋で飲んでいたときに店長さんと知り合って、「どうせひとりで飲み歩くんだったら、ウチの店に来なよ」と誘われて。今では、週4くらいの頻度で行くようになりました(笑)。毎回、まかないや裏メニューをいろいろ出してくれるのですが、メニューに載っているものでは「トロトロ牛すじ」がオススメです!
2位 朝日食堂
1位の裏椿のすぐ近くにある居酒屋。男気あふれるスタッフさんが揃っていて、気さくに接してくれるのでよく利用しています。朝までやっているのもありがたいですね。ここはメニューがとても多いんですが、一品一品かなり試行錯誤を重ねているようで、何を頼んでも間違いがない。とくに、まるごとのナスに肉詰めした「ナス餃子」は、最高においしいです。将来の奥さんがこれをつくってくれたら最高ですね(笑)。
3位 ESPRIT TOKYO
イベントのときにヘアアレンジのサービスをするブースを出させてもらっていて、とてもお世話になっています。でも実は......プライベートではクラブはあまり得意じゃなくて(笑)。だから、地元から遊びにきた友だちがクラブに行きたいといったときには、必ずなじみのここへ。お店の雰囲気や接客もよくて、みんな喜んでくれるので安心できますね。
Q 03
六本木にある、お気に入りの景色は?
A
やっぱり一番過ごす時間が長い、うちのサロンですね。というのも、内装やインテリアデザインは、自分が中心になってやらせてもらっているので。スタッフみんなで壁紙をはがして、ブロックを張ったり棚をつくったり。小物にしてもただ買ってくるだけじゃなくて、傷をつけるなどひと工夫加えるのがこだわり。アンティークっぽさはあるけど、清潔で明るいお店がいいなと思って、グリーンも大切に育てています。
そのほかには、六本木ヒルズの66プラザから見た東京タワー。広場の少し奥まったところにバラのオブジェがある小さな庭のようなスペースがあるんですが、そこから見える景色が、すごくいいんです。
Q 04
六本木のアフター5の過ごし方は?
A
バリバリ仕事をしています(苦笑)。オープンが昼の12時で、基本的に23時くらいまで営業しているので......。仕事が終わったら、Q02で紹介したお店に行ったり、夜中の3時とか4時にちょっと寄り道をして、Q03の場所で一人ぼーっと東京タワーを眺めてから家に帰ったりしています。
Q 05
六本木ならではのリフレッシュ方法は?
A
オフの日に、ミッドタウン・ガーデンの芝生広場でのんびりする時間が、いいリフレッシュになっています。ハーフパンツにタンクトップで外に出て、コンビニでお酒とサンドイッチなんかも買って。芝生のまわりに腰掛けて本を読む時間が好きです。ふだんは出勤時間の数分くらいしか太陽を浴びるチャンスがないので、できるだけ光を吸収したいなと。光合成ですね(笑)。
Q 06
身の回りのお気に入りのデザインは?
A
毎日使っているシザーケースです。革の色や加工の仕方などの好みを伝えて、フルオーダーでつくってもらいました。アンティーク感のあるテイストが好きなので、この使い込んだような風合いは理想的。シザーもデフォルトはシルバーなのですが、それじゃあつまらないので、持ち手のところを黒でコーティングしてもらいました。
Q 07
六本木をもっと良い街にするには?
A
六本木は夜のイメージが強いですよね。でも実際は、Q01で話したとおり「多重世界」で、いろいろな雰囲気が楽しめる飽きない街だと思います。最近は、デザインやアートの街といわれるように、気軽にそれらに触れられる環境が整っているのも魅力のひとつだし、ハロウィンなどのイベントや、東京ミッドタウンの芝生のようにホッとできる場所もたくさん。
そういう場所を増やすことも重要ですが、もっと重要なのは、みんなのイメージとか見方を変えること。よく「六本木に住んでるの!?」なんて驚かれますけど、僕は沖縄生まれで、まったくこの街に対する先入観がなかったんです。実際とても暮らしやすいので、みなさん、だまされたと思って住んでみてください(笑)。
Q 08
前回出演した方(西田一平さん)とのつながりを教えてください。
A
お店のお客さんです。紹介ではなくフリーで来店されて、もう1年くらいのお付き合い。西田さんは仕事柄、飲食関係に詳しくて、オススメの情報をよく教えてくれるんです。そのお返しというわけではないですけど、「バリバリ働いて疲れている西田さんを僕が癒しましょう」という気持ちで、いつも髪を切らせてもらっています。
no.034
砂辺健人さん
20代・美容師
六本木歴4年