六本木で働く・住む人に、街についてのインタビューをして、リレーで繋げる当企画。今回登場してくれたのは、飲食店を経営するかたわら、起業家を支援する新ビジネスをスタートさせた孟興賢さん。大学時代からこの街で、人と会うことをライフワークにしていたという若き経営者が見た、六本木とは?
Q 01
六本木といえば_________。(一言で表すと?)
A
「仕事」ですね。ここ2年半ほど複数の飲食店の経営に携わっていて、歩けば知り合いに会うような状況だったので、プライベートでは六本木に来るのを避けていたくらい(笑)。今は別の事業を始めて、飲食店のほうはなるべく人に任せるようにしているので、六本木=仕事というイメージは少し薄れてきましたが、どうしてもこの街に来るとスイッチが入る感じがします。
Q 02
あなたがオススメする、六本木のベスト3は?(飲食店を含む、あらゆるお店でOK)
A
1位 麻雀サロン ドルチェ
六本木駅から芋洗い坂を下ったところにある雀荘で、僕にとって六本木で一番の憩いの場。仕事で疲れたり、イライラしたときには迷わずここに行きますね。マージャンに集中することで、仕事モードから頭を切り替えて、リフレッシュできるんです。独特のコミュニティがあって、有名な経営者をはじめ、人間的な魅力にあふれた方々もたくさん。会話の中から学べることも多くて、結果的に仕事にも役立っていると感じます。
2位 37 Steakhouse & Bar
六本木ヒルズのけやき坂テラスにあるステーキハウスです。もともとお肉が大好きで、話題の「ウルフギャング」はじめいろいろなお店に行きましたが、やっぱり僕はここが一番おいしいと思います。骨を挟んでヒレとサーロイン、2つの味が楽しめる「ポーターハウスステーキ」がイチオシです。
3位 ESPRIT TOKYO
クラブは接待などで使うことも多いので、つい同業者目線になってしまうんですが、ここだけは唯一プライベートでも行くお店。自分の店のスタッフを集めて飲んだり、パーティをしたり。店員さんがみんないい人で、すごく居心地がいいんですよね。僕の誕生日をサプライズで祝ってもらったり、いつもよくしていただいています。
Q 03
六本木にある、お気に入りの景色は?
A
東京ミッドタウンの向かい側、外苑東通り沿いにファミリーマートがあって、ちょうどそのあたりから六本木交差点のほうを見たときの景色でしょうか。六本木のネオンの向こうに東京タワーが見えて、いかにも「六本木だなあ」と。休みに車で出かけて戻ってくるとき、あの景色が近づいてくると「ああ、仕事しなきゃな」って思います(笑)。
あとは、けやき坂のすぐ裏にある「港区立さくら坂公園」(写真)。ここは、妻と初めて2人だけの時間を過ごしたところ。初デートは、六本木ヒルズで買い物をしていたんですが、前日に飲みすぎて気持ち悪くなってしまって......。ここに立ち寄って、少し休んだ思い出の場所です(笑)。
Q 04
六本木のアフター5の過ごし方は?
A
仕事をしています。いや、もしかしたら僕にとってのアフター5は、朝の5時かもしれない(苦笑)。だとすれば、だいたい酔っぱらっていることが多くて、カレーやラーメンなどを食べてしまって後悔しながら寝る、という感じ。特別な過ごし方はないですね。
Q 05
六本木ならではのリフレッシュ方法は?
A
そもそも六本木とリフレッシュというのがあまり結びつかないんですが、リフレッシュといえば映画鑑賞かな? 映画が好きで、時間があったら妻と一緒に六本木ヒルズのTOHOシネマズに行きますね。最近子どもが産まれたので、ちょっと遠ざかってしまっていますが......。最後に映画館で観たのは「FOOL COOL ROCK!」。大好きなバンドONE OK ROCKを追ったドキュメンタリーで、とてもよかったですよ。
Q 06
身の回りのお気に入りのデザインは?
A
テンダーロインというメンズのファッションブランドの、馬蹄をモチーフにしたピンキーリングです。もともとクロムハーツなどアクセサリーが好きで、このリングは妻とお揃い。初めて彼女にプレゼントしたものでもあるので、いつもお守りのように肌身離さずつけています。それこそスーツを着るときでもしていますね。
Q 07
六本木をもっと良い街にするには?
A
六本木はすでに十分、良い街だと思うんですよ。今、若手の起業家を育成したいと思っていろいろな人に会っていますが、もちろん僕自身もそうだったように、やっぱりみんなこの街に憧れを抱いていますから。
しいて言うなら、イメージを変えることでしょうか。やっぱりまだ六本木って「夜」の印象が強いですよね。でも、緑だって多いし、今日撮影したさくら坂公園なんて、昼間は子どもだらけ。実際とイメージの間に差があると思うんです。僕を含め、六本木にいる一人ひとりが、その差を埋めるように心がけてクリーンなイメージをつくれたら。きっと、もっと良い街になると思うんです。
Q 08
前回出演した方(斎藤仁さん)とのつながりを教えてください。
A
大学生の頃、運営していたECサイトがなかなか思うようにいかず困っていたとき、友人が「うちの社長と会ってみたら」と紹介してくれたのが斎藤さん。それこそ僕が六本木生活をスタートさせるきっかけになった方です。ご兄弟で会社を経営されていて、2人とも尊敬する経営者。たくさんご迷惑もおかけしている、まさに恩人ともいえる存在です。
no.032
孟興賢さん
20代・会社経営
六本木歴5年