4月19・20日に開催された「六本木アートナイト2014」のプログラムのひとつとして、クライン ダイサム アーキテクツのアストリッド・クラインさんとマーク・ダイサムさんの公開インタビューが行われました。
代官山蔦屋書店の設計やグーグルジャパンオフィスの内装デザイン、さらに世界中に広がるトークイベント「PechaKuchaナイト」などなど、建築の世界のみならず、最先端のプロジェクトに関わり続けるお二人。どんな話が飛び出すのかと思って聞いていると......。
「25年前の六本木には、まだ防衛庁があってね......」と、その語りだしは意外にも四半世紀も前の話。公開インタビューのファシリテーターを務めた、デザインビジネスコーディネーターの天野譲滋さんが「もうマインドは日本人だと思うけど」と言っていたように、アストリッドさんはイタリア出身、マークさんはイギリス出身ながら、日本在住25年目なのだそう。
インタビューでは、これまで手がけた作品やプロジェクトに触れながら、建築や街づくりにまつわる、たくさんのお話を聞かせてくれました。さらに、この日のために考えたという、六本木の街をステキに変えるアイデアのプレゼンも......(その内容は、本編をお楽しみに!)。
公開インタビュー終了後、ステージそばで配布していた「ふるさとシール」を激写するマークさん。この日は、未来会議関係者全員が出身地のシールを貼ってイベントに参加。もちろんマークさんも、インタビュー前から貼ってくれていたのですが、「これとこれもちょうだい」と、さらに追加でシールをもらっていました。どこかお気に入りの場所があるんですかね?
その後、インタビューのメイン写真の撮影のために、お二人が運営するイベントスペース「SuperDeluxe」へ。裏道を通って移動する間、インタビューで披露してくれたアイデアについてたずねると、さらに具体的な話を聞かせてくれました。そのひとつを、ちょっとだけご紹介。
以前、"スパデラ"で、看板代わりにステキな植木を通りに出していたところ、規制に引っかかって撤去せざるを得なかったというアストリッドさん。
「(何でも規制する条例をつくるんじゃなくて)街には『面白くないものはつくっちゃダメ』っていう決まりにしたらどう? たとえば、このフェンスも退屈じゃない? こういうところでゲリラ的に、学生たちに何か展示をしてもらうとかね」
こんなアイデアが次々と。まるでフィールドワークのような、ちょっとぜいたくな移動時間になりました。
撮影は、SuperDeluxeへ通じる階段の踊り場で。かわいい壁のグラフィックは、共同設立者でもあるクリエイティブユニット・生意気が手がけたものだそう。撮影もスムーズに進み、無事に終了した今回のインタビュー。本編は5月7日に公開予定、移動中にうかがったアイデアも加えてお届けします!
(おまけ)打ち合わせ時、ふるさとシールの「ユーラシア大陸版」を貼ってくれるアストリッドさん。このあとカメラに気づいてニッコリしてくれたのですが、私、シャッターチャンスを完全に逃してしまいました......。
編集部 飯塚