TOUR REPORT

第5回 六本木デザイン&アートツアー「おいしいデザイン散歩」

第5回 六本木デザイン&アートツアー

update_2013.12.18 / photo_ryumon kagioka / text&edit_kentaro inoue & yosuke iizuka

素材の味を生かしたジェラート屋さんに、路地裏の小さないなり寿司専門店......。六本木未来会議「アイデア実現プロジェクト 02」から誕生した「6×6 ROPPONGI DESIGN & ART MAP」には、6組のクリエイターが選んだ "おいしい"お店やデザインがたくさん。そこで、六本木未来会議読者のみなさんとともに、このマップを持って街をお散歩することに。ウェブをご覧の方も、ぜひマップをダウンロードしてお楽しみください。

マップのダウンロードはこちらから(ページの最下部にあります)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/project/no2_2/

 ツアーの案内役は、マップの制作メンバーでもあるお二人。紙の加工・印刷を専門的に手がける「かみの工作所」のデザインディレクター・三星安澄さんと、建築やインテリア、デザイン分野の雑誌編集などで活躍する加藤純さんです。

スタバで豆乳ラテを飲みながら。
「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」

「おすすめのスポットを6ヵ所お願いしたところ、自ら"『勝手に今昔物語』グラフィックデザイナー篇"とタイトルまで決めて、物語風にまとめてくださったんです(笑)」(加藤)

 スタート地点は、佐藤可士和さんがロゴデザインやブランディングを手がけたことでも知られている「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」。こちらは、グラフィックデザイナーの服部一成さんによるセレクト。マップ裏面を見ていただくとわかるとおり、服部さんのスペースだけが、他のクリエイターとは異なるレイアウトになっています。

「キユーピー マヨネーズの広告や『流行通信』のアートディレクションを手がけている服部さんは、僕にとって憧れの存在。緊張しつつも、制作途中のマップのデザインラフを見せたところ、案の定『違うんじゃないか?』と言われてしまって(笑)。とても愛のあるアドバイスをいただき、それを参考にしたところ、うまくいきました」(三星)

 デザインに対して、とにかくストイックだという服部さんとのエピソードを聞きながら、一行は次の目的地へと向かいます。

ビルに囲まれた小さなジェラート屋さん。
「ジェラテリアピッコ」

「お散歩スポット」を担当してくれたインダストリアルデザイナー、柴田文江さんがおすすめする「ジェラテリアピッコ」は、北アルプス直送の生乳でつくるジェラートのお店。

 柴田さんおすすめの「絞り立て牛乳」のほか、「そのまんまイチゴ」「ピスタチオ」など、季節や天気に合わせて提供される日替りメニューは9種類。ダブル、トリプルと、複数の味を選ぶこともできます。参加者のみなさんはあれこれ迷いながら好きな味のジェラートを購入、2階のテラス席に移動して、まずは自己紹介をすることに。

 この日の顔ぶれは、ウェブデザイナーの男性やセレクトショップのバイヤーをしている女性、車の設計者から医療関係者まで、職種も年代もさまざま。「味が濃くておいしい! 六本木はよく来るんですけど、ここは知らなかったです!」「僕は3種類頼んじゃいました。"トリプル男子"です(笑)」など、ジェラートを話のきっかけに、ガイドのお二人を交えて盛り上がりました。

 初対面のはずなのに、いつものツアー以上に参加者同士の距離が近くなるのが早い。これも、おいしいもののパワーでしょうか。

ヒルズを抜ける"お散歩"コースには、
他にも見どころがたくさん。

 ちなみに今回のルートは、6組のクリエイターが選んだスポットを横断的に巡るオリジナルコース。六本木ヒルズへと向かう道中には、けやき坂に点在するストリートファニチャーについての解説も。

「この椅子は、吉岡徳仁さんがイサムノグチさんへのオマージュとしてつくった作品です。椅子全体がガラスの塊でできています」(三星)

「作品名は『雨に消える椅子』。これは、このあと歩く六本木通り沿いの『三保谷硝子店』さんでつくられたものですね」(加藤)