21_21 DESIGN SIGHTでは、2023年11月5日(日)まで企画展「Material, or 」が開催中です。
会場には、小石や木、布、鳥の巣、毛皮、プラスティックなど、さまざまなマテリアルが集められています。それらは日常的に見かけるものから、立ち止まって考えてみないとよくわからないものまで、さまざまです。人によっては、懐かしさを覚えるようなものもあることでしょう。
マテリアルごとに、磯目健さんによるコピーライティングと、山田泰巨さんによる解説が用意されています。自由にまわれる展示構成ではありますが、まずはマテリアルを見て、コピーライティングで"何か"を感じ取り、解説を読んで答え合わせをする。そんな楽しみ方はいかがでしょうか。
解説の文章は、子どもから大人まで誰が読んでも理解しやすい言葉遣いを意識しているそうです。家族で訪れて、一人ひとり感じたことを話し合ってみたら面白いかもしれません。
展覧会ディレクターを務めたTAKT PROJECTの吉泉聡さんは、スタートに先駆けて開催した記者会見で「マテリアルと対話することで、我々が元々持っていた感覚を呼び覚ますきっかけになればうれしい」と話しました。
上は、本展のグラフィックデザインも担当している三澤遥さん+三澤デザイン研究室の《ものうちぎわ》。あらゆるマテリアルが集まる場所は海ではないかという仮説のもと、浜辺に打ちあがっていた「何か」を収集したといいます。
会場内のあちこちに展示作品があるので、よく観察しないとすべてを見つけられないかもしれません。そんなところも、ちょっとした宝探しのようで楽しいです。
マテリアルとあらためて向き合うことで、新たなデザインのヒントが得られそうな展覧会でした。デザイナーの方はもちろん、デザインに関心のある方はぜひ足を運んでみてください。
編集部 齊藤
21_21 DESIGN SIGHT 企画展「Material, or 」
会期:2023年7月14日(金)~11月5日(日)
休館日:火曜日
開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:文化庁、経済産業省、港区教育委員会、オランダ王国大使館
特別協賛:三井不動産株式会社
協賛:株式会社アイ プランニング
展覧会ディレクター:吉泉聡 (TAKT PROJECT)
企画協力:石倉敏明、亀井潤
グラフィックデザイン:三澤遥 (日本デザインセンター)
会場構成:中村竜治(中村竜治建築設計事務所)
テキスト:山田泰巨
コピーライティング:磯目健(日本デザインセンター)
参加作家:ARKO、青田真也、ACTANT FOREST、イ・カンホ、上田勇児、遠藤薫、太田翔、小野栞、金崎将司、亀井潤(Amphico)、ゾフィア・コラー、TAKT PROJECT、DRIFT、永沢碧衣、似里力、畑中正人、ピート・オックスフォード、Formafantasma、BRANCH、本多沙映、三澤遥+三澤デザイン研究室、吉田勝信
参加企業:Cruz Foam、三菱ケミカル株式会社、村山耕二+UNOU JUKU by AGC株式会社
21_21 DESIGN SIGHTディレクター:佐藤卓 、深澤直人
アソシエイトディレクター:川上典李子
プログラム・マネージャー:中洞貴子
プログラム・オフィサー:安田萌音
展覧会HP(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.2121designsight.jp/program/material/