森アーツセンターギャラリーでは12月12日(日)まで「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」が開催されています。本展では、作者・吾峠呼世晴氏の想いの詰まった直筆原画を多数展示。連載終了後も注目を集める作品の魅力やその世界観を展開しています。
「週刊少年ジャンプ」2016年11号より連載が開始された本漫画は、主人公・竈門炭治郎が、家族を殺した鬼を討つため、そして鬼と化した妹を人間に戻すために"鬼狩り"の道を進む物語。人と鬼との切ないストーリーや、鬼気迫る剣戟、時折コミカルに描かれるキャラクターたちが人気を呼んだ作品です。
入口で来場者を迎えるのは、炭治郎とその妹・禰豆子の等身大フィギュア。その周りを23冊分の単行本の表紙が囲みます。会場を進むと、次は各キャラクターの紹介が。印象的な過去のエピソードを、シーンごとに振り返ることができます。
炭治郎の宿敵であり、鬼たちを統べる鬼舞辻無惨の周りには、鬼の中でも別格の強さを誇る上弦の鬼たちについてが紹介されたモノリスアが聳え立ちます。そこには鬼の姿と、人であった頃のエピソードが対比して並べられていました。
不気味さと不思議さを兼ね備えたこちらは、鬼たちの根城「無限城」を再現したエリア。どこからともなく琵琶の音が鳴り響きます。こちらは撮影がOKなので、ぜひ無限城をバックに写真を撮って、作品の世界観に浸ってみてください。
本展で見どころとなるのは、原画はもちろんのこと、展示空間の演出。漫画がそのまま飛び出してきたかのような立体造形展示、キャラクターたちの温もりや命を連想させる灯篭など、それぞれが情感豊かな空間を演出しています。
最終エリアでは、本展初公開となる吾峠氏のイラストも。さらには作中に関する豆知識コーナー「大正コソコソ噂話」の原画展特別編も展示されているのでお見逃しなく。
本展は2022年7月14日(木)よりグランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ/ナレッジシアターでの開催も決定しています。六本木に足を運ぶことが難しい方は、ぜひそちらで「鬼滅の刃」の世界観を味わってみてください。
展示されている450点以上もの原画は、作者の監修によって選び抜かれた逸品ばかり(大阪会場では一部展示内容が異なります)。そんな原画を前に強く感じるのは、キャラクターたちの"生命力"です。週刊連載という制限の中で生み出された、圧倒的な表現力を体感しに来てみてはいかがでしょうか?
編集部 高橋
『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展
会期:2021年10月26日(火)~12月12日(日)
休館日:会期中無休
※本展覧会は人数を制限した「全日日時指定制」でのチケット販売となります。会場での当日券販売はありません。あらかじめローソンチケットにて各種「日時指定券」を購入してからご来場ください。
時間:10:00~20:00(最終入場は19:30まで)
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://kimetsuten.com/