
六本木で働く・住む人に、街についてのインタビューをし、リレーでつなげる当企画。今回は、西麻布で働く徳原彩音さんです。「六本木歴はまだ浅いので、ちゃんと良さをお伝えできるかどうか...」と口を開いた徳原さんですが、インタビューでは六本木の魅力が次から次へと飛び出しました。
Q 01
六本木といえば_________。(一言で表すと?)
A
「深度のある街」ですね。今の会社に入社するまで、あまり六本木に来る機会はなくて、オフィスが立ち並ぶだけの街かと思っていたのですが、実際は昔からのお店や家があって、人の匂いがする街だなという印象があります。
六本木通りのような大通りから一歩路地に入ってみると、思ってもみなかった人と出会ったり、六本木らしい歴史を感じたりすることもあります。時間をかけて、おもしろさを掘り下げていく街だと思います。
Q 02
あなたがオススメする、六本木のベスト3は?(飲食店を含む、あらゆるお店でOK)
A
1位 Super Deluxe
六本木駅から徒歩5分の場所にあるライブ会場です。音楽が好きなので、ここは外せませんね。「スーデラ」の愛称で親しまれています。都内には沢山のライブハウスがありますが、スーデラでは他がやっていないような企画やブッキングが行われていますし、作りも格好良くお酒も美味しいのでお気に入りです。来年の1月にビルがなくなると同時に閉店してしまうそうで、建物自体も素敵だったのでかなりショックです。
2位 Nobu Tacos SanDiego
最近タコスにハマっているのですが、なかなか自分の口に合うタコス屋が見つからなくて...。ようやく見つけたのがこのお店です。星条旗通り沿いを抜けた先にある、ちょっと見つけづらい場所にあります。生地が選べるトルティーヤは、メキシカンで素朴な味わいのコーン生地がおすすめです。
3位 カフェ・ド・ラペ
乃木坂駅の近くのお店です。大学生の時に、友人とお茶でもしようと入ってみたところ、コーヒー1杯が1000円超え・・・。今思えば、それが人生最初の六本木の印象だったのかもしれません。スタバ越えの"六本木ショック"は「カフェ・ド・ラペ」でした(笑)今となっては、とても好きなお店です。コーヒーは普段あまり飲みませんが、「オーレグラッセ」はコーヒーとミルクのバランスが絶妙でおすすめですね。
Q 03
六本木にある、お気に入りの景色は?
A
毛利庭園や青山霊園 のように、歴史ある都市の風景の中に緑が取り込まれている様子が素敵だな、と思います。その一方で、六本木はやはり飲食店やダンスクラブなど、東京でも有数のナイトライフタウン。夜の芋洗坂周辺や外苑東通り沿いが賑わう人々で溢れかえる様子を見ると、こちらまで活気が湧いてきます。そういう多面的な景色が混在するのが、六本木の街を奥深くしているように思います。
Q 04
六本木のアフター5の過ごし方は?
A
ライブがあればスーデラに行きますね。西麻布側だと一人でお酒を飲めるお店が多いので、一杯飲んで帰ったりもします。仕事は日によって終わる時間がまちまちですし、家も六本木からは少しあるので、お酒は軽くいただく程度ですね。
Q 05
六本木ならではのリフレッシュ方法は?
A
六本木は都内にも関わらず緑がたくさんあるので、散歩をすることが多いです。六本木からは離れますが、青山墓地も緑も茂っているなかで道がちゃんと整備してあって、夏や秋は虫の声も聞こえますし、ふらっと寄ることがあります。仕事の休み時間などにも、リフレッシュしに足を運びますね。
Q 06
身の回りのお気に入りのデザインは?
A
レザーバッグが大好きで、持っている小物はほとんどレザーなんです。これはISSEY MIYAKEの「GUSTON」というラインで、かなりお気に入りです。手になじみやすく、デザインがしっかりしていていますし、リバーシブルにもなっています。機械的なデザインも好きですし、このカバンからは持った時のずっしりとした重みから"物の喜び"みたいなものを感じますね。普段使いするカバンは、何度も同じお店に足を運んで悩むタイプです。
Q 07
六本木をもっと良い街にするには?
A
昨年ハワイに行った時に、ホノルルにある大きな墓地を通りかかったのですが、暗いイメージがある日本の墓地とは違い、墓石が地面に埋まって視界が開けていたんです。皆、いわゆる「お墓参り」をしにその場に来るのですが、花束を手向けた後にそこでコーラを飲んだり仲間と談笑したりと、日本とは違う雰囲気がありました。
私はそれを見て、公園と墓地が一緒になっているような、心の通う場所と自分の憩いの場が一体化している風景が、すごく素敵だと思ったんです。日本ではまだ難しいかもしれませんが、青山墓地は良い環境が整っているので、施設の中にそういった場所を作れば、人の居場所のようなものができて、人の流れが変わるんじゃないでしょうか。
あとは、前回の志立さんもおっしゃっていましたが、首都高速の高架橋が地下に移動できれば、空が開けて歩いてみたくなる街になるかと思います。地下化するのはお金的にも大変ですが、きっとやった以上の価値が生まれるはずですし、そういうことを本気になってできるとだいぶ街も変わると思います。せっかく電車が地下を走っているのに車が地上を走っているのってなんだかもったいないと思いますね。
Q 08
前回出演した方(志立さん)とのつながりを教えてください。
A
会社の先輩の紹介で出会ったのがきっかけです。私が今の会社に入って1年目くらいのど新人の時に、志立さんに対してプレゼンをしに行ったことがありました。今思うと「プレゼンの神」みたいな人の前で、自分の稚拙なプレゼンをしたことが恥ずかしいかぎりなのですが...(笑)。志立さんとは最近あまり会えていないのですが、その時よりは自分のプレゼン能力もマシになったと思いますので、ぜひまた一度聞いていただきたいですね。
no.062
徳原彩音さん
20代・会社員
六本木歴3年