六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、増田セバスチャンさんが選んだ『書を捨てよ、町へ出よう』(寺山修司/芳賀書店 初版)。
増田さんのコメント
自分がアーティストを目指していたときによく読んでいたのが、寺山修司の本です。なかでも迷ったり、元気がなかったりするときは、もう一度原点に戻るような感覚で、この『書を捨てよ、町へ出よう』を読みます。横尾忠則さんの装丁もかっこいいですよね。世の中にはびこる固定概念のようなものをぶち破って、オリジナルでいこう。読むとそんな気持ちに立ち返ります。ネット社会の今ですが、ネットって疑問に対してストレートに向かっていくじゃないですか。でも本は回り道ができる。その回り道の先に、案外と大切なことが見つかったりもするので、本は今でも大切な存在です。
家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門など。八歳にして詩を書き、時代と共に駆け抜けた寺山修司による、挑発の書。
増田セバスチャンさんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #097
増田セバスチャン(アートディレクター / アーティスト)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/97_01/