六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、藤本実さんが選んだ『星を継ぐもの』(著/ジェイムズ・P・ホーガン 創元SF文庫)。
藤本さんのコメント
僕は「まだ誰も見たことのないものを見たい」という気持が強く、小説でも何でも"未知との遭遇"が鍵となる物語に弱い。SF小説だと異星文明との接触を描いた「ファーストコンタクトもの」と言われるジャンルが好きです。今年に入ってからその手の本を、ひたすら15冊くらい読んだのですが、『星を継ぐもの』がダントツによかった。すごくロマンのある本で、もし、子どもの頃に読んでいたら、宇宙を目指していたかもしれません。
イリギスのSF作家、ジェイムズ・P・ホーガンのデビュー作にしてハードSFの傑作。1977年発行。翻訳版は1980年発行で星雲賞海外長編賞を受賞。月面で発見された深紅の宇宙服を着た死体――謎を解き明かしつつ人類の生い立ちを解明していく。
藤本実さんののインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #095
藤本実(ライティング・コリオグラファー)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/95_01/