六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、脇田玲さんが選んだ『ブラックホールと時空の歪み』(著:キップ・S・ソーン / 白揚社)
脇田さんのコメント
宇宙の本が僕にとってのインスピレーション。人が宇宙をどのように記述してきたかはとても面白いし、今のブラックホールから量子力学的な世界に至る宇宙観に興味が尽きません。映画「インターステラー」の科学的な裏付けをしたのがこの本の作者で、黒板に書いてある数式なども全て彼が考えたものです。宇宙はいろんな人のインスピレーションの源泉だし、最もよく出来た概念モデルがいっぱい入っている。僕も辛いときは宇宙のことをよく思い浮かべます。そうするとあまりの広大さに逆に幸せになれるので(笑)。スペキュラティブデザインのリソースもここにあるし、宇宙の本は大好きです。
2017年にノーベル物理学賞を受賞したキップ・ソーンを一躍有名にした、全米ベストセラー書。ブラックホールの内部はどうなっているのか? 時間旅行は可能なのか? 宇宙物理学の最高権威が15年をかけて書き上げ、スティーヴン・ホーキング博士も絶賛したという、現代宇宙論の決定版。
脇田玲さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #090
脇田玲(アーティスト&サイエンティスト)× 廣川玉枝(ファッションデザイナー)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/90_01/