六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本の一部は2014年に開催した「森の学校」の図書室と、2015年に開催した「六本木ブックフェス」、2016年に開催した「六本木未来会議BOOKキャラバン」でも展示したものです)。今回は、廣川玉枝さんが選んだ『センス・オブ・ワンダー』(著・レイチェル・L・カーソン/新潮社)
廣川さんのコメント
自然が織りなす循環の美。自然が生み出すデザインの美しさ。色や質感、あらゆる全てが神秘的で、自然からインスピレーションを受けることはとても多く、好奇心はつきません。なぜこういう姿に生まれたのか、森羅万象を創造する自然に目をみはると、人類が本来持っている五感が開かれ、感覚を研ぎ澄ますトレーニングになります。
都会に住んでいても小さな自然が所々存在し、この本を読むと、どんな場所にいてもセンスオブワンダーを感じる眼が開かれます。現代の情報社会において、自ら五感を使って、体験し、感じることの大切さをこの一冊から学べます。
科学者であり、作家、環境活動家でもあったレイチェル・カーソンによる遺作であり、長きに渡り読み継がれている名作。すべての人間が生まれながらにして持つはずの、自然のなかにある神秘や不思議さに気づく感性を大切にしようという彼女からの祈りにも似た願いが自然の風景とともに綴られる。
廣川玉枝さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #090
脇田玲(アーティスト&サイエンティスト)× 廣川玉枝(ファッションデザイナー)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/90_01/