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【展覧会レポート】国立新美術館開館10周年「草間彌生 わが永遠の魂」

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update_2017.03.10

水玉模様やカボチャのモチーフで世界的に知られる草間彌生さんの、過去最大級の展覧会が開催されています。その創作意欲は今なお加速中、2009年から取り組んでいる大型絵画シリーズ「わが永遠の魂」約130点が展示の中心。さらに初期から現在に至る作品でその創作活動の全貌を紹介しています。2月21日に行われたプレス内覧会には、ご本人も登場して元気な姿を見せてくれました。

 

会場に入ってすぐの展示室には、巨大な花の立体作品を囲んで、展覧会タイトルにもある作品「わが永遠の魂」が壁面にずらり。総数500点以上の連作で、ここでは新作を含めた132点が展示。なんと下書きなしに描き進め、数日に1点というスピードで完成させるのだそう。

 

作品は1点ごとにまったく内容が異なり、たとえば写真の作品のタイトルは、右上の背景がオレンジ色の作品から時計回りに「わたしの住みたい場所」「空に舞った魂」「愛の住処」「人生を歩もう」。35点ほどは特設ウェブサイトでも観ることができます(http://kusama2017.jp/tamashii/、URLをクリックすると外部サイトへ移動します)。

 

大きな展示室の脇から次の部屋に入ると、これまでの創作を振り返る展示がスタート。この最初の部屋では、故郷・長野県松本で創作していた頃の作品を観ることができます。幼少期に幻覚を見るようになった草間さんは、その恐怖から逃れるために絵に没頭したのだそうです。

ちなみにこの日はプレス向けのため撮影は自由、通常は3ヶ所のみ撮影OKのためご注意を。

 

「太陽」1953年 東京国立近代美術館蔵

10歳の頃に描いた母親の肖像画などのほか、さまざまな抽象画の中で目を引いたのがこの作品。すでにこの頃から、ドットパターンをモチーフにしていたんですね。

 

「No. AB.」1959年 豊田市美術館蔵

1957年には、単身アメリカへ。当時、アクションペインティングが流行していたアメリカでは、同一のイメージをひたすら反復する作風は斬新なものと受け止められたそうです。

 

男根状の突起を家具などにびっしりと貼り付けた作品は、数年後に流行したソフト・スカルプチュアの先駆けに。

 

絵画や彫刻だけでなく、公共空間でのパフォーマンスや映画、帰国後は小説も書くなど、創作内容は実にさまざまです。

 

ふと外に目をやると、そこには巨大なかぼちゃが。「なんとも愛嬌のある形をしたかぼちゃに私は魅せられた」と自伝で語っているように、草間さんは幼少期から親しみを覚えモチーフにし続けてきました。ここは携帯電話での写真撮影が可能なスポット。

 

こちらは全面鏡張り空間の中を通って鑑賞する作品。点滅する極彩色の光が無限に広がっていくという、草間さんの芸術の世界をダイレクトに体験することができます。

 

そして展示の最後を飾るのは、服部滋樹さん率いるgrafとコラボレーションした家具セット。絵画作品「黄樹」のイメージを元に実際に製品化したものです。前衛的だからこそ、草間さんの作品は芸術の枠を超えて受け入れられてきたのかもしれませんね。

 

展示室を一周して「わが永遠の魂」の部屋に戻ると、広い会場を埋め尽くすほどの報道陣が集まっていました。というのも、プレス内覧会の最後には草間さんが登場するフォトセッションが行われたから。それにしてもすごい数です。

 

その後、いよいよ草間さん本人が登場すると、会場はヒートアップ。あちらこちらから「せんせー!」「せんせー!」と声が響き、草間さんはその一つひとつに手を振って応えていました。

 

プレス内覧会後の開会式では「私の芸術を終生、死んだあとまでも愛してください」と呼びかけた草間さん、ご本人を間近で見て驚いたのがその若さ。活力に満ちた草間さんのエネルギーを、ぜひ会場でたくさんの展示作品から感じ取ってください。ちなみに入り口で貸し出している音声ガイドでは、本人のメッセージや歌を聴くことができますよ。

編集部 飯塚

 

information
「国立美術館開館10周年 草間彌生 わが永遠の魂」
会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:2月22日(水)~5月22日(月)
休館:毎週火曜日 ※5月2日(火)は開館
時間:10:00~18:00(金)〜20:00、入場は閉館の30分前まで)
※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館
入場料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://kusama2017.jp/

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