六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を毎週紹介していきます(紹介する本は2014年に開催した「森の学校」の図書室でも展示されていたものです)。
今回は、宮島達男さんが選んだ、『柿の木の物語』(「時の蘇生・柿の木プロジェクト」実行委員会(宮島達男他)/Akio Nagasawa Publishing)。
宮島さんのコメント
約半世紀前、長崎に投下された原子爆弾。『時の蘇生』柿の木プロジェクトは、長崎で被爆した「柿の木」から生まれた苗木に人々が触れ、感じ、起こした行動のすべてをアートとして世界へ提示していくものです。次の世代へ、国境を越えて生命のエネルギーを、つなぐために、私たちは、人々の「行動」と「参加」を「被爆柿の木2世」と共に、待ち続けています。
宮島さんが1996年に立ち上げたプロジェクト、「時の蘇生・柿の木プロジェクト」の18年間の活動の軌跡をまとめた本書。1本の柿の木から始まった同プロジェクトは、現在22か国、198の地域で植樹のワークショップを行うまで活動が広がっているとのこと。まさに生命のエネルギーに触れることができる一冊です。
宮島達男さんのインタビューもあわせてどうぞ。
クリエイターインタビュー #45
宮島達男(現代美術家)
http://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/45/
六本木未来会議 編集部