先日行われた六本木デザイン&アートツアーは、ふだんとは少し趣向を変えて、六本木の注目ショップを巡るというもの。案内役のバイヤー・山田遊さんの解説を聞きながら、東京ミッドタウンからスタートして、3つの店舗を訪れました。
山田さんは、インテリアショップ「IDEE」青山本店のバイヤーを務めたのちに独立、本人いわく"雇われバイヤー"としてさまざまなプロジェクトに関わっている方。プロの目線を通して、ショップのコンセプトや商品セレクトについて学ぼう! というのが今回のツアーのテーマです。
たとえば、最初に訪れた東京ミッドタウン3階にあるライフスタイルショップ「テネリータ」では、店頭のディスプレイを解説。山田さんによると、看板商品のタオルを手に取ってもらうために重要な役割を担っているのは、写真右下のアイロン台なのだそう。
「店先を通った人に、タオルを実際に使用するシーンを思い起こさせるのが重要。タオルハンガーなんかもそうですね。でも実はこのアイロン台、このツアー直前に売れてしまって、急いで名古屋から取り寄せたんです(笑)」
ツアー中は、こんなプロ目線のお話が続々と。今回はスーツ姿で参加した人が多く、熱心にメモをとる姿も見られました。
そのほかに訪れたのは、アンティーク家具を扱う「c:hord(コード)」。こちらは店舗什器やディスプレイを手がけるプロも御用達の、知る人ぞ知るお店。アイデア実現プロジェクトでつくった「6×6 ROPPONGI DESIGN&ART MAP」にも載っています。
もう1店舗は、ギャラリーと書店にカフェも併設された、写真専門の複合スペース「IMA CONCEPT STORE(イマコンセプトストア)」。今年の3月にオープンしたばかり、その際の様子は以前ブログでもご紹介しました。
ツアー終了後、参加者の方にお話をうかがいました。こちらの会社帰りの男性は、六本木未来会議のメールマガジンで開催を知って応募したのだそう。
「山田さんが関わっている『PASS THE BATON』というお店が好きで、お話を聞いてみたくて。卸の会社で広報を担当しているので、バイヤーさんの話はふだんの自分の仕事にもつながって、すごく役立ちました」
宮島達男さんの公開インタビューに続いて参加したというこちらの女性は、"IDEEの元カリスマバイヤー"の話を聞きたい! ということで参加。
「訪れるお店も、すごく気になっていたんです。いつもは何も考えずにお店に入って買い物していますが、今回はショップの裏側も知ることができたし、新しい視点で見られたのが面白かったですね」
ツアーレポート本編は、9月17日に公開予定。プロ目線を味わいたい方はもちろん、ショッピング好きな人も必見です! どうぞお楽しみに。
編集部 飯塚