椿昇さん×長嶋りかこさんのインタビュー
の中ででてきた映画「ハーブ & ドロシー」。椿さんが、「アートがわからない」と言う前に勉強しなさい、、とすすめてくれたのがこの映画。
まずは第一弾である、『ハーブ & ドロシー アートの森の小さな巨人』を鑑賞。
まずはこれを見なさい、、、と椿さんが力強くおっしゃっていたので、これを見ると現代アートのことが少しでもわかるようになるのかな、という期待を込めてストーリーを追っていきました。
NY在住のアートコレクター夫妻である、ハーブ(元郵便局員)とドロシー(図書館司書)の2人が、つつましいお給料をはたいて、独自の審美眼で見極めたアートをどんどん購入し、アートコレクションを築いていくドキュメンタリー映画で、最後にコレクションの全てをアメリカ国立美術館に寄贈するところまでを描いています。
アートを買う、という行為自体は、お金持ちが投機目的で青田買いしたり、オークションで億単位の作品がやりとりされるイメージがあったので、縁遠い世界だな、と感じていましたが、ハーブとドロシー流のコレクションの仕方はとても身近に感じられました。
「アートの面白さがわかると、ロールプレイングゲームをしているかのように現代アートも楽しめる」、と 佐藤可士和さんがインタビュー
中に語っていたこともかなり印象に残っていて、アートを難しいものではなくて、楽しむ対象として触れたらきっと本当に楽しいのだろうな、と、思っていました。この映画を見て、少しアートレベルがアップしたような気分になり、もっとアートの歴史や背景が知りたくなりました。
そして、、、
今春、第二弾で完結編となる、「ハーブ & ドロシー ふたりからの贈り物」が劇場公開となります。昨日、一足お先に試写会におじゃましてきました。
膨大なコレクションがアメリカ各洲の美術館へ寄贈されていくプロジェクトを追っていくストーリーなのですが、今回は、アートというより、恋愛映画のようにも感じられました。バレンタインやホワイトデーという時節柄そう感じたのかもしれません。
あと印象に残っているのは、寄贈された美術館で、一般の観衆に2人のコレクションが公開されるのですが、こどもたちがレクチャーで、アート作品を眺めながら「この絵をみて、どう思いますか?」と説明員に聞かれ、「....(沈黙)」、となる場面は、すごく親近感がわきました。外国の子どもたちは、小さなころからアートに触れて、すっとアートがわかるようになるのだと思い込んでいたので、やっぱり、外国でも、最初はアートはわからないのだな、と感じたからかも知れません。
こうして第二弾も見たので、更にアートレベルがアップした気分になっているので、また、触れやすい形でアートのお勉強をすすめたいと思います。何だか楽しくなってきました!みなさんも是非、ハーブ&ドロシーを見て、「アートを見る新しい視点」を手に入れてください。
編集部井上