本日は、東京ミッドタウン・デザインハブにて開催されております、「もちかえる展覧会」をご紹介したいと思います。
この展覧会ではクリエイティブの力を有効に使いながら、社会的な問題を革新的なアイデアで解決に導く、日本人チェンジメーカー18人の社会貢献プロジェクトが紹介されています。また、「もちかえる展覧会」は新しい試みとして、会場で展覧会を見るだけではなく、100円以上の寄付をしていただくと、プロジェクトのテキストを3つまで知識としてもちかえることができるようになっています。
では早速、何名かのプロジェクトをご紹介したいと思います。
まずは梅原 真さんのプロジェクトの一つをご紹介。
一見かわいいバッグなのですが、実は本物の新聞で作られたバッグなのです。四万十のおばちゃんが、ビニール袋は捨てられてゴミになってしまうが、新聞はたとえ捨てられてもすぐ土に帰る、と生み出した究極のエコバッグ「四万十新聞バッグ」。こちらはそれを改良して制作された、東北復興支援「東北新聞バッグ」です。折り方が工夫され丈夫なバッグ、お買い物に使いたくなりますよね。
お次は水谷 孝次さんのプロジェクトである「MERRY PROJECT」。このプロジェクトは、"子どもたちの笑顔には、世界を変えるパワーがある"という思いの元始まったもの。
なんともかわいい子供たちの笑顔がプリントされた傘、見ていると私たちまで笑顔になります。悲しみがあふれている場所で笑顔の傘を開くと、知らないうちに明るい気持ちが湧き上がってくる、笑うと幸せな気持ちになってきて、そこの空気が明るくなる、本当にその言葉通りですね。デザインが起こす奇跡、被災地やまた北京オリンピックでも子どもたちの笑顔が咲いていました。
そして、六本木未来会議にもご登場頂いた山崎 亮さんのコミュニティデザインのプロジェクト。
100万人の人が一度だけ訪れる島ではなく、一万人の人が100回訪れたくなる島を目指し、毎年異なるテーマを設定して島外の若者が兵庫県の離島・家島の魅力を探って制作した「探られる島」のつくりかた。これはまちづくりは住民が行うものだという強い思いから始まった山崎さんの代表的なプロジェクトです。写真は家島でずっと山崎さんと活動してきたおばちゃんたちが立ち上げた、NPO法人がつくった特産品の「のりっこ」。このように活動が自分たちで積極的に行われるようになったという変化は山崎さんが望んでいた変化だと資料にありました。
なんと会期中、展示に参加したチェンジメーカー6名を迎えてのトークイベントも開催されるそうですので、ぜひそちらにもご参加ください。
また今回展示では、産業廃棄物から新しいモノの価値を創造するナカダイ「モノ:ファクトリー」の協力を得て、現代社会がもたらす物質を肌を通して感じることのできる独創的な会場構成になっています。展示台がさまざまで、そちらも注目ポイントです。
今回ご紹介させて頂いたのはほんの一部ですので、ぜひ足をお運び頂き、ご覧になってください。
【展覧会情報】
[展覧会名] 東京ミッドタウン・デザインハブ特別展「もちかえる展覧会」
[会場] 東京ミッドタウン・デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F)
[会期] 11月22日(木)〜12月26日(水) 11:00〜19:00
[休館日]無休
[料金] 無料
[住所] 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
●関連イベント
トークイベント[1]
日 時:12月7日(金)19:30-22:00
テーマ:「新しいソーシャルプロジェクトのカタチとは」
出 演:鈴木菜央(greenz.jp発行人)、本村拓人(株式会社グランマ代表)、
米良はるか(READYFOR?代表)
トークイベント[2]
日 時:12月8日(土)14:00-16:30
テーマ:「企業とおこなう新しいソーシャルプロジェクト」
出 演:上田壮一(Think the Earthプロデューサー)、
山名清隆(株式会社スコップ代表)、
並河進(電通ソーシャル・デザイン・エンジン)
会 場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
参加費:無料(要予約)
定 員:各回90名
申込み:デザインハブ公式サイトよりお申込みください