コンセプトは、6組のクリエイターが6つのテーマを切り口に、それぞれの視点から見た六本木を紹介するというもの。表面には、六本木交差点を中心として、東は東京メトロ日比谷線神谷町駅から西は西麻布交差点までの地図に、41ヶ所のおすすめスポットがマッピングされています。
6×6なのに41ヶ所なのは、トラフのお二人による「番外編」として、さらに5つのスポットが追加されているから。全面にコメントやイラストが添えられ、眺めているだけでも楽しめるマップになりました。
地図中のアイコンは、「食」や「ナイトスポット」など6つのテーマに対応。アイコンをたどっていけばテーマに即したコースに、エリアごとに見ていけばジャンルを超えたディープな六本木マップに。一枚の地図を通して、あなたの知らなかった六本木の姿が浮かび上がってくるはずです。
また、マップは広げれば見やすいA3サイズに、折り畳むと財布にも入る小さなカードサイズになります。専用ケース&ストラップが付属して、いつでも持ち歩きやすいというのも、特徴のひとつ。マップをひとつのプロダクトとしてとらえた、トラフのこだわりが細部まで行き届いています。
裏面には、6組のクリエイターのおすすめスポットの解説が。コメントはご本人によるもので、六本木にまつわる6つの物語として読むこともできます。
「建築」を担当したのは、もちろんトラフの鈴野浩一さんと禿真哉さん。「食」は、美食家としても知られる放送作家・脚本家の小山薫堂さん。六本木在住ならではの「お散歩スポット」をインダストリアルデザイナーの柴田文江さんが、そして「ナイトスポット」をChim↑Pomのエリイさんが紹介しています。また、ブックディレクターの幅允孝さんは、六本木が舞台の「本」を登場する場所とともにセレクト。グラフィックデザイナーの服部一成さんは、「グラフィック」をテーマに"デザイナー的六本木の過ごし方の今と昔"を語ってくれました。
面白いのは、クリエイターの視点がクロスしているところ。たとえば、イタリアン・レストラン「キャンティ」は、小山さんと幅さんが異なる視点からセレクトしています。
10月26日(土)に開催される「デザインタッチ・カンファレンス」では、トラフのお二人による「6×6 ROPPONGI DESIGN & ART MAP」をテーマにした講義が行われます。当日の様子は、プロジェクトレポートの【後編】として、11月27日(水)に公開します。
「6×6 ROPPONGI DESIGN & ART MAP」は、実際に使われてはじめて完成します。みなさんも地図を眺めながら六本木の街を歩いて、ぜひこのアイデア実現プロジェクトに参加してみてください。
期間中に六本木には行けないけれど、地図がほしいというみなさんのために、下記からPDFデータをダウンロードすることもできます。