彫刻家 安田侃さんのクリエイターインタビューででた「東京ミッドタウンのパブリックアート《意心帰》の周りでコンサートを」というアイデアからヒントを得たプロジェクト「ROPPONGI STREET THEATER」。
舞台になるのは、六本木の街なかにある建築やアート。劇場内で見ることが多いパフォーミングアーツが、誰でも楽しむことのできるパブリックスペースに飛び出し、建築・アート、パフォーマーと観客をつなぎます。
第2回となる今回は、六本木アートナイト2023と連動し、安田侃の彫刻作品《意心帰》を舞台に、2つのパフォーマンスを実施します。一つは、東京とアムステルダムをオンラインで繋ぎ、注目のダンサーたちが織り成す光と影のテレマティック・パフォーマンス「SHADOWPLAY」。もう一つは写真家石川直樹によるトークプログラム「ヒマラヤの夜明け」。普段は入ることのできない深夜の東京ミッドタウンで、月夜に浮かび上がる《意心帰》を鑑賞することができる貴重な機会です。
Performance 01
《SHADOWPLAY(feat. 大宮大奨、アマンティーナ・ジーン)》
©Yulia Skogoreva
グローバルなテレマティック・パフォーマンスが、アムステルダムと東京を繋ぎ、彫刻作品《意心帰》と共演します。「SHADOWPLAY」と題されたこのパフォーマンスは、現代的な視点からアイデンティティや人間関係の多様性を表現します。ダンサーたちは、地球の裏側から互いの影と一緒に踊ります。東京にいる大宮大奨のパフォーマンスと、アムステルダムにいるアマンティーナ・ジーンの影が、リアルタイムで重なります。
企画:オフィス フェリエ
企画協力:Nest-A株式会社(CAVE-AYUMIGALLERY)
助成:モンドリアン財団
- 開催日時
- 2023年5月28日(日)
パフォーマンス 1:00am~1:30am(開場 0:45)
映像上映 2:30am~5:00am
- 開催場所
- パフォーマンス 東京ミッドタウン プラザB1F 彫刻作品《意心帰》前
映像上映 東京ミッドタウン ガレリア1F
東京都港区赤坂9-7-1
(URLをクリックすると外部サイトへ移動します)
https://www.tokyo-midtown.com/jp/access/public-transport/
- 料金
- 無料
- 申込
- 事前申し込み不要
※混雑状況によっては観覧制限を行う場合がございます。
Performance 02
トークプログラム《ヒマラヤの夜明け》with 石川直樹
photo: Andrea Cossu
日本・世界の各地で数えきれない夜明けを目撃してきた石川直樹と六本木で夜明けを迎えるトークを開催します。今回はじめて語られる遠征の話や朗読を通じて、六本木の夜と朝をつなぐ景色に浮かぶ、石川の旅の風景を共に目撃しましょう。
- 開催日時
- 2023年5月28日(日) 4:00am~5:00am
- 開催場所
- 東京ミッドタウン プラザB1F 彫刻作品《意心帰》前特設会場
東京都港区赤坂9-7-1
(URLをクリックすると外部サイトへ移動します)
https://www.tokyo-midtown.com/jp/access/public-transport/
- 料金
- 無料
- 申込
- 事前申し込み不要
※混雑状況によっては観覧制限を行う場合がございます。
PERFORMER & ARTIST
- Performance 01
- 《SHADOWPLAY(feat. 大宮大奨、アマンティーナ・ジーン)》
- Artist
-
ヴィンセント・ライタス
1988年、オランダ生まれ。
ライタスはユトレヒト美術大学大学院修士課程デジタルメディアデザイン専攻修了。東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻博士課程修了。 主に人間の親密さ(民族的)アイデンティティの現象学に焦点をあてるアーティスト。彼の作品は、同時代性がこれらの現象をどのように変化、変容させるかを探求している。彼は芸術を通して、これらの変容した絆に対する新しいレベルの理解を目指し、作品の背景には、「親密さの美学」についての研究がある。内部空間と外部公共空間の境界を横断することで、親密さの概念に挑戦する。
個展に「呼吸する内/外」(駒込倉庫 Komagome SOKO、東京、2019年)グループ展に、「1.5 Celsius」( MSU Museum、 USA、2022年)「 Ars Electronica 'Artificial Intentionalities: Art in the Cloud'」 (Online、香港、2021年)
2020年には「ハイリスク / ノーリターンズ- 南米現代美術のゲリラ戦術(青山|目黒ギャラリー、東京)、2021年 「Mimicry of Hollows 虚擬態」(The 5th Floor、東京)共同キュレーターとして活動。「日本政府文部科学省)奨学金」受賞。オランダ「プリンスベルンハルトカルチャーファンド賞」受賞。
- Dance & Music
大宮大奨
ダンサー、振付家、映像作家。18歳よりNYを拠点に活動。2013年伊インターナショナル·ダンス·フェスティバルにて日本人初新人振付家として優勝。2014年米NYにてジェイディン·ワン·アワード受賞。帰国後日本を拠点にフリーランスのダンサー・パフォーマーとして、シディ・ラルビ・シェルカウイ、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック、エラ・ホチルド、辻本知彦、大植真太郎、柳本雅寛、長谷川寧、大巻伸嗣、蓮沼執太、ジャン=ポール・グード、ライアン・ハフィントンなどの作品に出演、振付に携わる。東京オリンピック2020年競技大会・開会式にて森山未來氏に振付。近年では映像作家としてもダンス主体の作品を制作し、監督と振付家を両立する映像表現を発表する。
アマンティナ・ジーン
アムステルダムを拠点に活動するパフォーミングアーティスト、ダンス講師、そして今後映画監督として活躍予定。オランダの生放送テレビ、オランダのカレ・ロイヤル・シアターなど複数の劇場でパフォーマンスを続ける。パフォーミングアーツの学士号を取得し、Prins Bernhard CultuurfondsからTalent of the Year Awardを受賞した後、ニューヨークのThe Ailey Schoo(数々の賞を受賞し、歴史あるAlvin Ailey American Dance Theatreの一部)でさらに訓練とパフォーマンスを積み重ねた。
ジョン・ヴァン・ベーク
1992年、オランダ生まれ。ハーグを拠点に活動。
ヴァン・ビークは、人間の認知の関係構造に焦点を当てた作曲家である。HKUユトレヒト芸術大学にて電子作曲で音楽修士号を取得。過去のパフォーマンスには「Pakvis」(Grasnapolsky Festival、2019年) グループパフォーマンスには「HKU x EYE」(Eye Museum Amsterdam、2018年)、「De Likt」(Murakami Festival Rotterdam、2018年) グループ展示には「Multiverse」( Dutch Design Week Eindhoven、2017) 受賞には「Rotterdam Music Award - Best Single」2015年、「Grote Prijs van Nederland」がある。
- Performance 02
トークプログラム《ヒマラヤの夜明け》
photo: Andrea Cossu
石川直樹
1977年東京都渋谷区生まれ。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。2008年『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞。2011年『CORONA』(青土社)により土門拳賞。2020年『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により日本写真協会賞作家賞を受賞した。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)、『地上に星座をつくる』(新潮社)ほか。
ART & ARCHITECTURE
《意心帰》 安田侃 ISHINKI by Kan Yasuda
イタリア・ピエトラサンタの数十億年という時を経て生み出された18.5トンの大理石で作られた彫刻作品。 石に彫られた穴に身を沈めると地球の一部になったような感覚になり、静かな太古の声なき声が石から聞こえてくるようです。石に彫られた穴の中で、まるで地球の中に入っているような安堵感を感じてほしい、という作者の想いが込められています。
▼安田侃さん(彫刻家)インタビューはこちら:
クリエイターインタビュー #122
安田侃(彫刻家) https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/122_01/