21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー3で、3月31日(月)まで「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」を開催しています。
本展はイタリアンモダニズムの父と呼ばれる建築家ジオ・ポンティ氏の回顧展です。彼の活躍を振り返る大パネルや、住まいを再解釈したインスタレーション、さらには直筆のスケッチ、磁器作品といった貴重な品々が展示されます。
建築、デザイン、編集、舞台美術など、多岐にわたって活躍したポンティ氏。1920年代~1970年代のプロジェクトを振り返る大パネルは3部構成ですが、そのうち2/3は彼が60歳以降の内容です。還暦を過ぎてからも精力的に活動を続けた様子が、視覚的に伝わってきます。
LIXILによるミラノのサン・フランチェスコ教会のファサードに使われたタイルの復元や、日本人の弟子・上松正直に宛てた手紙などから、ポンティ氏と日本のつながりを知ることもできます。
開催に先立って行われた内覧会には、現代美術の写真家でジオ・ポンティ・アーカイヴスを設立したサルヴァトーレ・リチトラ氏と、ポンティ氏のドキュメンタリー映画を監督したフランチェスカ・モルテーニ氏が来日。リチトラ氏は「文化的なポンティの作品群は、日本のみなさんと親和性が高いのではと個人的に感じています。本展が未来につながるヒントにあれば幸いです」とコメントしました。
モルテーニ氏が監督した映画『Amare Gio Ponti ジオ・ポンティを愛して』は、3月19日(水)に国立新美術館で特別上映会が行われました。本展の会場内にあるモニターでも上映しており、そちらでも視聴できます。
国立新美術館では、企画展「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」の関連展示企画「リビング・モダニティ today」にて、モルテーニのジオ・ポンティコレクションが出展されています。こちらも入場料は無料ですので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
編集部 齊藤
「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」
会期:2025年3月19日(水)~3月31日(月)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
休館日:3月25日(火)
開館時間:10:00〜19:00
入場料:無料
主催:Molteni&C、株式会社アルフレックスジャパン
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.gioponti-exhibition-japan.com/