3月23日(日)まで、国内最大級のファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2025」(Tokyo Creative Salon 2025)が開催中です。今年は「QUEST|さがそう〜創造性・美意識の探求〜」をテーマに、10のエリア(丸の内、日本橋、銀座、有楽町、赤坂、六本木、渋谷、原宿、新宿、羽田)で展開されます。
今年から新たな才能を発掘する公募企画「TCS Open call 2025」をスタート。108の応募があり、選出された12名の作品が各エリアに出展されます。
3月13日(木)には、東急プラザ原宿「ハラカド」の4階ハラッパでオープニングイベントを実施。統括クリエイティブディレクターの齋藤精一氏は、「世界から誘致するのではなく、日本のクリエイティブを世界へプレゼンテーションしていく機会にしたい。最終目標は東京を世界一のクリエイティブシティにすること」と展望を語りました。
各会場には「Tokyo QUEST Gacha - AREA Edition-」を設置。東京のクリエイティブなスポット情報が入ったガチャを回せます。参加型のイベントで、ガチャの中身は誰かが書いたもの。検索やSNSだけでは知ることができない東京の隠れた魅力を知る機会となっています。
ハラッパでは、各エリアについて紹介するブースが展開されています。まずはここを訪れて、どのエリアを回っていくか計画を練るといいでしょう。
そのほか、積水ハウスと東京大学特別教授の隈研吾氏が中心となって設立した「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」の特別展示もあります。
「EXCESS―過剰性の時代に建築はAIと何ができる?―」と題し、KUMA LABの5年間の歩みを紹介するとともに、平野利樹特任講師のもと「過剰性のニワ」をテーマに、国内外の学生たちが生成AIを活用しながら制作した作品を展示します。
六本木エリアでは、被災した石川県・能登からレスキューした古材と古道具を展示・販売する「のとのいえ - 里山が紡ぐ、古道具の記憶 -」を開催。
近くには、六本木と赤坂をつなぐインスタレーション《EchoGrid》が設置。「窓」に見立てたサイネージを通して、一つの音楽が創造される瞬間を体験してみてください。
3月23日(日)には「ROPPONGI STREET THEATER #07」が開催。コスチューム・アーティストひびのこづえ氏が手掛けるダンスパフォーマンス「アリとキリギリスと」が、安田侃氏の彫刻作品《意心帰》を舞台に繰り広げられます。
ガレリアの吹き抜けには、高橋悠介氏が設立したCFCLの5周年を記念する特別アイテムが9mのインスタレーション《POTTERY LUCENT DRESSES》として登場。こちらもチェックを。
赤坂エリアにはYOSHIROTTEN氏が代表を務めるクリエイティブスタジオYARとアートプロデューサーの杉山央氏がタッグを組んだ《Akasaka Gradation》が出現。赤坂の街にある19の坂をテーマに、19色の赤で構成されています。
本レポートでは原宿・六本木・赤坂エリアを中心にご紹介しましたが、他エリアでも多種多様でクリエイティブなイベントが繰り広げられています。過ごしやすい気候になってきましたので、ぜひ街をお散歩しながら各地を回ってみてはいかがでしょうか。
編集部 齊藤
「Tokyo Creative Salon 2025」
会期:2025年3月13日(木)~3月23日(日)
会場:東京ミッドタウン プラザB1 他、東京各所
主催:東京クリエイティブサロン実行委員会
展覧会HP(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://tokyo-creativesalon.com/