21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー3では、2024年12月26日(木)まで「米と藁。しめ縄職人 上甲 清 展 ―ともに生き、時を紡ぐ。」を開催しています。
本展は、愛媛県西予市でしめ縄職人として活動する上甲清氏を紹介する企画。彼の孫である上甲智香氏は、祖父の藁細工をより多くの人に知ってもらうため、2021年に「孫プロジェクト」を立ち上げました。
同プロジェクトに共感したMountain Morning(マウンテンモーニング)インテリアスタイリストの作原文子氏、デイレクターの今井孝則氏は、フォトグラファーとともに現地へ赴き、製作の様子を撮影。本展では、その映像や写真と併せて、稲作や藁文化に触れられる内容となっています。
上甲清氏は、材料となる稲の育成から作品の制作までほぼ一人で担っているそう。とてつもなく長い工程を経てできあがる作品からは、古来より受け継がれてきた稲作文化の歴史が感じられます。
開催に先立って行われたプレスプレビューでは、上甲清氏がしめ縄制作を実演。3名で力を合わせ、藁を素手で綯(な)っていきます。
30分強の時間をかけ、しめ縄が完成しました。その重さは、なんと2kg近くあるといいます。会期中は、壁に展示されるとのことです。
そのほか、制作に使われる道具の写真や、実物を展示。テーブルやスツール、ランプなどの小物は、作原氏によるセレクトで、本プロジェクトを通じて関わりが生まれたアーティストの作品を採用しているといいます。
会期中は、実際に作品を購入できます。しめ縄だけでなく、わらぐろやえび締め、亀、鶴などさまざまなモチーフの作品が用意されています。ぜひお気に入りを見つけて、新年を迎えてはいかがでしょうか。
編集部 齊藤
「米と藁。しめ縄職人 上甲 清 展 ―ともに生き、時を紡ぐ。」
会期:2024年12月14日(土)〜12月26日(木)
時間:10:00〜19:00
休館日:なし
入場料:無料
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
住所:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6
主催:method Inc.
企画:株式会社マウンテンモーニング、孫プロジェクト
協賛:JAMS&CO合同会社
協力:富士フイルムイメージングシステムズ株式会社、株式会社NINO、石城地域づくり活動センター、愛媛県営業本部
会場施工:株式会社光伸プランニング
グラフィックデザイン:村田錬(brown : design)
制作サポート:柴田隆寛(Kichi)
翻訳:フィリップ・プライス
英語字幕:作原ゆきこ
PR:デイリープレス
会場構成協力:べにや民芸店、マルニ木工、エフイーメタルファクトリー、Nicetime Mountain Gallery、河野源、FLOS、HAY
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.2121designsight.jp/gallery3/rice_and_straw/