東京ミッドタウンでは11月4日(月・振休)まで、秋のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2024」が開催中です。17回目となる今回は「つむぐデザイン-Weaving the Future-」をテーマに、インスタレーションやイベントが展開されます。
芝生広場には、クマタイチ氏による《リレキの丘》が出現します。10月17日(木)までは作品の施工のプロセスを見ることができ、10月18日(金)から11月4日(月・振休)まで、完成した作品を楽しめるスケジュールになっています。
会期中の土・日・祝日に「リレキシール」を配布。来場者はそれを丘に貼り、この場所にきた履歴を残せるようになっています。10月20日(日)には、「リレキの丘」で、蓮沼執太氏による一日限定のライブセッションを開催。無料で自由に観覧できるので、お見逃しなく。
ミッドタウン・ガーデンには、ALTEMY代表の津川恵理氏によるインスタレーション《都市の共動態》が現れます。土木資材のコンクリートキャンバスが素材として使われており、一見柔らかそうに見えますが、触ると硬くて驚きました。
津川氏は「コンクリートキャンバスは、普段建築では使わない素材。今回、これをあえて吊るしたり、たわませたりすることで、美しい曲線を作っている。たとえば腰かけてみたり、もたれてみたりと、《都市の共動態》をきっかけにして、人の内面から湧き出てくる衝動みたいなものをあぶりだせたら」と、作品の意図について語りました。
プラザB1のメトロアベニューには、ビジュアルデザインスタジオ WOWによる《InForms》が展示されています。
「Info Texture」のテーマは、情報に質感を与えること。レアメタルの生産量を示す映像では、国別にレアメタルのサイズを変えたCGビジュアルが登場し、量の違いを直感的に理解しやすいデザインになっています。
右端にあるモニターでは、映像作品に登場する造形をインタラクティブに操作できます。ただデータを理解するだけでなく、より深く知ることができる、特別な鑑賞体験の場となっています。
プラザB1 メトロアベニューでは、TOKYO MIDTOWN AWARD 2024 EXHIBITIONを実施。今年で17回目となるTOKYO MIDTOWN AWARDで、応募総数1,767点から選出された受賞・入選、14作品を発表・展示しています。
今年のトロフィーのデザインを手掛けたのは、篠原ともえ氏。デザインコンペ審査員も務めています。六本木未来会議では篠原氏のクリエイターインタビューも公開中。コンペティションの意義や魅力、審査員としての思いなどについて語ってくれました。
デザインコンペのグランプリに輝いたのは、福田雄介氏の《トイ文具》。乳幼児期には赤ちゃん用のおもちゃとして、幼稚園生・小学生へと成長するにつれて文具として活用できるようになっています。
アートコンペでグランプリを受賞したのは、さとうくみ子氏の《一周まわる》。「相棒」と呼んでいる車輪の立体作品と、その相棒と共に街を巡った記録が展示されています。
来場者の一般人気投票で決まる「東京ミッドタウン・オーディエンス賞」も11月10日(日)まで実施中。ぜひ、お気にいりの一作に投票してみてください。
このほかガレリアでは、3組のクリエイターによる「DESIGNART TOKYO 2024」の展示も開催中。同イベントの本会期は10月18日(金)から10月27日(日)で、こちらも後日レポートを公開するのでお楽しみに!
編集部 齊藤
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2024」
開催日時:2024年10月11日(金)~11月4日(月・振休)
場所:東京ミッドタウン各所
主催:東京ミッドタウン
公式サイトで詳細を見る(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/designtouch/