東京ミッドタウン・デザインハブでは10月25日(金)まで、第110回企画展「ROOTS OF FUTURE 過去を探って、未来を見つける」が開催されています。
デザインハブと日本デザイン団体協議会(DOO)との共催で実施される本展。DOOは、 日本の7領域のデザイン団体からなる協議会です。その構成団体は、日本空間デザイン協会(DSA)、日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)、日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)、日本インテリアデザイナー協会(JID)、日本パッケージデザイン協会(JPDA)、日本ジュエリーデザイナー協会(JJDA)、日本サインデザイン協会(SDA)と多岐にわたります。
本展では、1950年代から2020年代までの日本のデザインをグラフィックで振り返る「クロニクル」パートと、約90点のアイテムがテーマ別に紹介される「発見」パートで構成されています。
開催にあたり行われたオープニングレセプションでは、各団体の代表者や企画担当者による挨拶がありました。
本展のクリエイティブディレクター・グラフィックデザイナーを務めた廣村正彰氏は、「クロニクル」パートについて「何かを基軸にしてデザインを考えるとここまで面白くなるのかという再発見があった。本展を見るだけで半日かかるかもしれない」と話しました。
ディレクターを務めた土田貴宏氏は、「領域や時代を超える、通常は考えつかないような結びつきをあえて見つけて並べている。見方によっては乱暴に感じるかもしれないが、そこを面白さとして捉えてもらえれば」と、構成のこだわりについて語りました。
約70年分のデザインの歴史が凝縮されているので、老若男女問わず親しみのあるデザインを見かけることでしょう。
中には、六本木未来会議のクリエイターインタビューに登場したことのある秋吉浩気氏の《デジタル家づくりプラットフォーム NESTING(ネスティング)》も紹介されていました。デジタルファブリケーション技術を活用し、自らの手で家や建物を建てるためのサービスです。
デザインに関心のある人は必見の展覧会となっています。10月7日(月)には東京代官山ロータリークラブとの共催によるガイドツアーとトーク、10月20日(日)にはDOO ジャパン デザイン ミュージアム設立研究委員会(JDM)によるトークセッションが実施される予定です。こちらもあわせてご確認ください。
編集部 齊藤
INFORMATION
東京ミッドタウン・デザインハブ第110回企画展「ROOTS OF FUTURE 過去を探って、未来を見つける」
会期:9月20日(金)~10月25日(金)
開館時間:11:00~19:00
休館日:会期中無休
入場料:無料
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
主催:東京ミッドタウン・デザインハブ
共催:日本デザイン団体協議会(DOO)
ディレクター:土田貴宏
クリエイティブディレクター・グラフィックデザイン:廣村正彰
空間デザイン:原田圭
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.designhub.jp/exhibitions/rof2024