21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3では、9月8日(日)まで「ISSEY MIYAKE LE SEL D'ISSEY: Imagination of Salt」を開催しています。
1994年に「水」の香りを表現したフレグランス「ロードゥ イッセイ プールオム」を発表した三宅一生氏。30年の時を経て、今回「塩」からインスピレーションを受けた新フレグランス「ル セルドゥ イッセイ」をリリースしました。
本展では、インスタレーションによる香りの体験やボトルデザインが完成するまでのプロセス紹介、フレグランスを手掛けた調香師カンタン・ビシュ氏のインタビュー映像などが展開されています。
フレグランスのボトルデザインと香りのインスタレーションを手掛けたのは、デザイナー・アーティストの吉岡徳仁氏。
開催に先立って行われたプレゼンテーションでは、デザインについて「オーバル型になっているボトルの底が特徴的ですよね。ガラスの塊が光を集積させて、中心から光を放つよう設計しました。正面から見るとシンプルですが、トップからボトムにいくにつれて曲線に変化していきます。手に取った時に心地いい重量感になるよう意識してデザインしました」と語りました。
ギャラリー3の前では、大規模な香りのインスタレーションを実施。普段は目にできない香りがミストを通じて視覚化され、全身で世界観を味わえます。
ボトルデザインのプロトタイプも展示されています。洗練された完成形に至るまで、どのような試行錯誤がなされたのかを目にできる貴重な機会です。
本来匂いのない「塩」を表現するため、天然由来の海藻とオークモス、ジンジャー、ベチバー、シダーウッドなどがブレンドされているそうです。海と大地が想起され、力強い原動力を感じます。
会場内には、水晶が設置されています。水晶を持ち上げると、中に香りのビーズが入っており、「ル セルドゥ イッセイ」の香りを嗅ぐことができます。
日本人にとって何かと身近な「塩」。その根源的な魅力に、あらためて気づかされるような展覧会でした。ぜひ実際に足を運んで、「ル セルドゥ イッセイ」を体感してみてはいかがでしょうか。
編集部 齊藤
「ISSEY MIYAKE LE SEL D'ISSEY: Imagination of Salt(イッセイ ミヤケ ル セルドゥ イッセイ:イマジネーション オブ ソルト)」
会期:2024年8月28日(水)~9月8日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~19:00
入場料:無料
主催:株式会社 三宅デザイン事務所、BEAUTÉ PRESTIGE INTERNATIONAL - SHISEIDO EMEA
協力:東京ミッドタウン、TOKUJIN YOSHIOKA + TYD、株式会社 遠藤照明
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://mds.isseymiyake.com/mds/jp/exhibition/le_sel_imagination_of_salt/