【取材レポート】東京ミッドタウン・MIDTOWN CHRISTMAS 2023「some snow scenes」

東京ミッドタウンでは、2023年12月25日（月）まで「MIDTOWN CHRISTMAS 2023」が開催されています。今年のテーマは「BE ENCHANTED...」。本記事ではビジュアルデザインスタジオWOWが手掛けた館内装飾「some snow scenes」をご紹介します。

ガレリアの吹き抜けに出現する「some snow scenes」は、光と音が冬景色を情緒的に描き出すインスタレーション。15分毎に特別な演出を見ることができ、その数は全部で4種類。それぞれ「吹雪」「新雪」などのテーマが設けられています。

音楽演出を手掛けるのは、音楽家の江﨑文武さん。自動演奏ピアノからは江﨑さんが実際に演奏した音を増幅するかたちで音が出るような仕組みにしているといいます。

プレス披露会では、WOWの於保浩介さんと阿部啓太さんが登場しました。

まず阿部さんが「今回の作品は、雪が描く繊細な情景をテーマにしています。僕は新潟県の出身かつ2月生まれで、子どもの頃から雪に慣れ親しんできました。地元に帰って雪を見ると、なんだか温かい気持ちになるんです。東京ではなかなか雪が降りませんが、このインスタレーションを見て雪を感じていただければうれしいです」とテーマや作品に込めた思いを説明。

続いて、於保さんが「一番のこだわりは、雪の軽やかさの表現。雪に見立てたピンポン玉にレーザーを照射して光らせるという、初の試みに挑戦しています。ピンポン玉の数は約4,000個。一つひとつにちゃんとレーザーが当たるよう調整する作業は、とても苦労しました」と、演出のポイントについて語りました。

2023年11月25日（土）には、六本木未来会議アイデア実現プロジェクト「ROPPONGI STREET THEATER ＃04　Christmas　Special」 が開催。WOWによる映像演出と、楽曲を手掛けた江﨑さんによるピアノ演奏が、安田侃さんの彫刻作品「意心帰」と共演します。

今回ご紹介した「some snow scenes」のほか、ミッドタウン・ガーデンには、黄金の木々をイメージした「Gold Trees」や、ツリーイルミネーション「光の散歩道」が出現。プラザ1階では、ミッドタウン・ガーデンにある木々の剪定枝を活用したサステナブルなクリスマスツリー「Sustainable Christmas tree」を見ることができます。今年の冬は、東京ミッドタウンでクリスマス気分を満喫してはいかがでしょうか。

編集部　齊藤