東京シティビューでは、11月6日(月)まで「手塚治虫 ブラック・ジャック展」を開催しています。本展は手塚治虫の医療漫画『ブラック・ジャック』連載開始50周年を記念したもので、史上最大規模の展覧会となります。
会場に入ってすぐのエントランスでは、漫画の世界をリアルに再現したフォトスポットがあります。東京のビル群を背景に浮かぶ作中の名ゼリフは、開催前に一般のファンから募集したもので、特に人気の高かったものが選出されているそうです。
先へ進むと、貴重な原画が一挙に展示。その数はなんと531点に上り、200以上のエピソードが紹介されています。
壁一面『ブラック・ジャック』で埋め尽くされ、ファンにはたまらない空間! 見ごたえ抜群で、一つひとつ眺めているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。お気に入りのエピソードが見つかると、思わずうれしくなります。
ラストを飾る「カミカイ」では、人気の高い第13話「ピノコ愛してる」、第49話「二つの愛」などが展示されています。思い出のエピソードも、原画で見ると違った印象を抱くかもしれません。
半世紀近く前の作品でありながらも、そこで問われる生命倫理は色あせることなく、現代にも通ずる『ブラック・ジャック』。会場を回った後は、漫画を読み返したくなるはずです。
開催前日にはトークイベントを開催。慶應義塾大学医学部教授の宮田裕章さんがファシリテーターを務め、手塚治虫さんの息子でヴィジュアリストの手塚眞さんとアーティストの長谷川愛さんをゲストに迎え、「いま命を描くとは~『ブラック・ジャック』が問いかけたこと~」をテーマに語らいました。
また、10月11日(水)にもトークイベントを実施。美学者の伊藤亜紗さんと、研究者の小鷹研理さんをゲストに「身体の不思議~『ブラック・ジャック』が問いかけたこと~」について、話が繰り広げられました。なお、イベントの様子は、手塚プロダクション公式YouTubeチャンネルでアーカイブ配信されています。
会場と同じ階にあるTHE SUN & THE MOON(Restaurant)では、ピノコをモチーフにしたアフタヌーンティー「ピノコのピンクアフタヌーンティ~BLACK JACK 50th Anniversary~」を楽しめます。こちらも要チェックです。
編集部 齊藤
「手塚治虫 ブラック・ジャック展」
会期:2023年10月6日(金)~11月6日(月)
会場:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間:10:00~22:00(最終入館21:00)
主催:東京シティビュー、NHK、NHKプロモーション
企画協力:手塚プロダクション
特別協力:秋田書店
協力:ニューハート・ワタナベ国際病院
後援:J-WAVE
展覧会HP(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://blackjackex.roppongihills.com/