ひと夏のアート体験ができる「MIDTOWN ART PALETTE」が東京ミッドタウンにて2021年7月16日(金)から9月17日(金)までの期間開催されます。気軽に楽しめるアートから本格芸術までが楽しめる本イベント。ここでは編集部が注目する作品を中心に、開催直前の「MIDTOWN ART PALETTE」の見どころをご紹介します。
気軽にアートにふれて楽しみたい方には、枯山水をモチーフにした「光と霧のデジタルアート庭園」がオススメ。こちらはひんやりとした霧に包まれた幻想的な空間で、昼は風によって変わる霧の表情を楽しみ、夜は庭園内に点在する石を中心に花火や砂紋をイメージした色とりどりの光が放たれるデジタルアート。日本の夏の涼を体感することができます。
今年はソーシャル・ディスタンスを確保したござ席も登場。のんびりと縁側に腰をかけ、そよ風とともに時の移り変わりを楽しめます。演出は、ビジュアルデザインスタジオ「WOW」が手がけています。
また、今年ならではの"アートのテイクアウト"も。ミッドタウン・ガーデンに散らばった5つの「ARアート花火」を探してスマートフォンでアクセスすると、デジタルアートが出現。その場だけでなく、好きな場所に「金魚花火」や「提灯花火」などのアートな夏の風物詩を持ち帰ることができます。
本格的なアートにどっぷりとつかるなら、2021年7月22日(木・祝)より開催される特別展「北斎づくし」は欠かせません。二十歳で浮世絵師としてデビューしてから九十歳で没するまでの七十年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎。その生誕260年を記念し、代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁(ページ)・全点・全図が一堂に会します。
展示空間を手掛けたのは建築家の田根剛氏とアートディレクター・ブックデザイナーの祖父江慎氏ら北斎をリスペクトするクリエイターたち。それぞれ「時代を超えて世界中のひとびとに驚きと喜びを与えてくれる」(田根氏)、「"つっこみどころ満載の笑い"を楽しんでいただけるよう張り切って準備しています」(祖父江氏)とコメントを寄せています。
また、フジフイルム スクエアでは北斎と写真の巨匠4人の夢の競演となる『日本人の魂・冨嶽今昔(こんじゃく)三十六景』~北斎と4人の巨匠たち~も同時開催されています。こちらも合わせてご覧ください。
また、サントリー美術館では同館の名品から珍品、秘宝まで、作品を「見る」という行為を意識して愉しみながら、日本美術のエッセンスを気軽に味わえる展覧会「ざわつく日本美術」も開催。「えっ?」「おっ!」「うわぁ・・・」といった言葉にならない「心のざわめき」を起点に、「いったい私は、この作品のどこにざわついたのだろう?」を探っていきます。思わず「心がざわつく」ような展示方法や作品を通して、目や頭、心をほぐしてみませんか?詳細はこちら 。
東京ミッドタウン・ガレリア1・2・3Fにはアートな動物園「SUMMER ART ZOO」が誕生。アーティスト大宮エリー氏が手掛ける色彩あふれるWALL ARTやアーティストWA!moto. (渡辺元佳)によるSTREET ARTなど、ここでしか出会えないアートな動物たちが勢ぞろいします。館内を旅するよう巡り、隠れた動物たちを見つけに行きましょう。
時間に少し余裕があるなら、パブリックアート巡りがオススメ。東京ミッドタウンには、安田侃氏による作品のほか館内外に合計20作品のアートワークが点在するのをご存知でしたか?(※期間中ご覧いただけるのは14作品です)
二人のアートディレクター、清水敏男氏とジャン=ユベール・マルタン氏が世界で活躍するアーティストを選定、アートワークをプロデュースしています。アートが街中に自然と溶け込んでいる素敵な空間をどうぞお楽しみください。
この他にも、カルティエ現代美術財団が横尾忠則氏にこれまで制作を依頼してきた肖像画のシリーズ全139作品を一同に紹介する個展『横尾忠則:The Artists』(21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3)や、見どころ満載の作品・展示が登場。各レストラン・カフェではアートを感じるお食事も提供されます。今年の夏は東京ミッドタウンで"アートハンティング"してみてはいかがでしょうか?
「MIDTOWN ART PALETTE」
会期:2021年7月16日(金)~9月17日(金)
※会期・休館日・開始時間は会場によって異なります。
※一部入場料が必要な会場がございます。
公式サイトで詳細を見る:(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/summer/