六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は、富永勇亮さんが選んだ『RiN』(著:ハロルド作石/講談社)。
富永さんのコメント
退屈な生活している高校生が「漫画家になる」って夢を諦めずに成長していく漫画です。作品的には『BECK』の方が面白いかもしれないけど(笑)。でも、辛い時、めちゃめちゃ背中を押してくれるフレーズがあります。
「ただ好きなだけじゃ続けられないんですきっと/漫画のおかげでめっちゃ素晴らしいこともあれば.../漫画のおかげで地獄に叩き落とされることもあるのかもしれない/愛して/愛して愛し尽くさないと/やってられない仕事なんです/きっと!」
この言葉は原作者の情熱そのものだと思うのですが、同時に漫画家じゃなくても、僕らモノづくりに関わる人間みんなに当てはまる言葉だと思います。良いものが思いつかない時、せっかく面白いと思ったのに様々な要因でお蔵入りする時、本当に地獄に落ちそうに辛い事はたくさんあります。効率を求めたり、計算しつくしたりして出来るものじゃないので、ギリギリ限界までやる時だってある。そんな時やっぱり"この仕事を愛してるから、やってるよね"って思うんです。
ロックバンド漫画の傑作『BECK』のハロルド作石氏が描いた「漫画家漫画」。退屈な学園生活を送る高校生・伏見紀人が、漫画に青春を捧げ、漫画家としての苦悩や葛藤、恋愛を通じて成長していく。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお読みください。
富永勇亮さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #120
富永勇亮(プロデューサー/CEO)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/120_01/