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【展覧会レポート】サントリー美術館 リニューアル・オープン記念展 I「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」

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  • 山本太郎
update_2020.08.06

2019年11月より改修工事のためにクローズしていたサントリー美術館がリニューアル・オープン。その記念展第1弾「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」では、美術館の開館以来の基本理念「生活の中の美」を具現する、古より日本人の生活を彩ってきた華やかな優品の数々に出会えます。

blog_20200807
エントランス©田山達之

エントランスは、サントリー美術館を設計した隈研吾建築都市設計事務所監修のもと空間デザインが全面リニューアル。サントリーの企業理念である「水と生きる」を想起させる受付カウンターの設置、新しいデザインの制服など、入口に立っただけで、これまでとはちょっぴり違ったサントリー美術館の雰囲気に期待が高まります。

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遙カノ景 〈空ヘ〉 深見陶治
一基 平成8年(1996)
サントリー美術館【全期間展示】

展示室にはいってすぐのところに飾られているのは《遙カノ景 〈空へ〉》と題された、陶芸家・深見陶治によるまっすぐに天を指す剣を象った作品。とても静かで力強く清廉で、タイトルの通り空へ昇って行くパワーを感じました。

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国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱
一合 鎌倉時代 13世紀
サントリー美術館【全期間展示】

第一章では化粧品などを入れる蒔絵の手箱、香箱、鏡台などが並びます。そのデザインの美しさ、細工の見事さ、意匠を凝らしたぜいたくさ。日本人の暮らしの中には、これだけの美があったのかと感嘆させられます。

写真のような「手箱」は、化粧道具や香道具、筆記用具など身の回りのものを入れて手近に置くほか、神宝として神にも捧げられたものもあったそうです。

blog_20200807

blog_20200807
左:和漢三才図会 巻二十四・二十五・二十六
八十一冊のうち一冊
右:蒔絵大全 第三冊
大岡春川編 五冊のうち一冊
いずれもサントリー美術館所蔵
(8/19~場面替あり)

数々の蒔絵の櫛や笄とともに、その「デザインブック」まで残されています。江戸時代の人々も、現在の私たちが雑誌やインターネットで小物の写真を見て楽しむように、こんな図録を見て楽しんでいたのでしょうか。《蒔絵大全》の作者である大岡春川は大阪の画家で、宮廷関係の画事も手がけていました。

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手前:WHO ARE YOU ~木下利房と仮定~
野口哲哉 令和2年(2020)
奥:朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足 
サントリー美術館
©木奥惠三
【全期間展示】

古くから、「装い」は女性にとどまらず武将たちにとっても常に大切なものでした。丸に「豊」字を切透かした金銅版がついている《朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足》は、豊臣秀次所用の伝承を持つ具足。

現代美術家の野口哲哉は、この秀次の伝来や、泰平時代のものとは思えない実戦痕などに着目し、《WHO ARE YOU〜木下利房と仮定〜》(2020)を制作。鎧の姿がより生き生きと伝わってきました。

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誰が袖図屛風
六曲一双のうち左隻 江戸時代 17世紀
サントリー美術館
【全期間展示】

誰が袖図屛風とは、衣桁などに多くの衣類を掛けた様子を描いた作品群で、江戸時代初期に流行したと考えられています。基本的に人物は登場せず、衣装や遊戯具など、置かれた持ち物によって、その持ち主の面影を偲ぶ趣向になっています。

「誰が袖」は「これは誰の衣装なのか」という意味で、『古今和歌集』に収められた「色よりも 香りこそあはれと思ほゆれ 誰が袖ふれし 宿の梅ぞも」(梅は色彩よりも香りの方がしみじみと趣深く思われる。この宿の梅はいったい誰が袖をふれて、その移り香を残したのだろうか)という歌に由来しています。

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熊本ものがたりの屛風 女性のハレの日金屛風 山本太郎
三曲一隻 平成29年(2017)
撮影 草彅裕
【全期間展示】

こちらは、そんな《誰が袖図屛風》にインスピレーションを受けて作られた《熊本ものがたりの屛風 女性のハレの日金屛風》。2016年4月の熊本地震により廃業することとなった森本襖表具材料店に残された屏風の材料を使い、地震で被害にあった熊本の人たちの思い出の「ものがたり」を作品にしたものです。

六本木未来会議のクリエイターインタビューでは、本作品の作家、山本太郎のインタビューを8月12日(水)に公開予定。"ニッポン画"の起源をさぐっていきます。

blog_20200807
重要文化財 《清水・住吉図蒔絵螺鈿西洋双六盤》 一合
桃山時代 17世紀 サントリー美術館

現代アートとサントリー美術館のコレクションをクロスさせた特別展示となった本展。現代の私たちは、昔のように生活の中に美を取り入れているだろうかと考えさせられます。生活の中に美を見出すことの心の豊かさ、そして大切さを思い出させてくれる展覧会でした。



編集部 月島



※写真の無断転載禁止

INFORMATION

サントリー美術館 リニューアル・オープン記念展I
ART in LIFE, LIFE and BEAUTY
会場:サントリー美術館(六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階)
会期:2020年7月22日(水)~2020年9月13日(日)※会期中展示替えあり
時間:10:00~18:00
休館日:火曜日(ただし9月8日は開館)
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2020_1/

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