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【展覧会レポート】フジフイルムスクエア「日本の美を追い求めた写真家・岩宮武二 京のいろとかたち」

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update_2020.04.03

2020年1月4日に生誕100年を迎えた写真家・岩宮武二氏の作品展「日本の美を追い求めた写真家・岩宮武二 京のいろとかたち」が、フジフイルムスクエアにて1月4日(土)から3月31日(火)にかけて開催されました。(会期は3月31日までの予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、2月28日(金)以降は休館。本取材は開館中の2月20日(木)に行いました)

※フジフイルム スクエアの再開日等詳細については、フジフイルムスクエア公式ウェブサイトをご覧ください

本展では、代表作である京都の写真シリーズから「京のいろとかたち」をテーマに厳選した28点が展示されました。

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1954年、富士フォトコンテストのカラー部門に出展した《マヌカン》が一等を受賞したことで写真界にデビューした岩宮氏は、その後、生涯を通じて大阪を拠点に活動。広告写真家、写真作家として、佐渡や京都、琉球といった日本の歴史や風土、人々の暮らしにモチーフを求め、精力的に作品を発表し続けました。また、写真家になる以前はプロ野球のピッチャーだったというユニークな経歴を持っています。

本展に飾られているこちらのポートレートは、岩宮氏と交流のあった世界的に著名なフランスの写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンによって撮影されたもの。普段は怒っていることが多かったそうで、「鬼の岩宮」とも呼ばれた岩宮氏。このような柔和な表情は、友人のブレッソン氏だからこそ撮れた珍しい一枚とのこと。

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のちに30年にわたって通うこととなる京都との出会いは、空襲によって大阪が焼け野原となり、人びとの心が荒んでいた頃のこと。幸運にも戦火を逃れ、昔のままの姿を残す風景に心を奪われたそうです。

また、展覧会タイトルの「いろとかたち」という言葉は、長い歴史と文化の中で培われた京都の美は、色と形によってすべてが表現されており、これこそが日本の美の真髄であるという岩宮氏の考えに由来しています。

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《傘の間 輪違屋 島原》1955-1965年
写真:岩宮武二 ©IWAMIYA Aya

展示の最初に並ぶのは、町の中にある「丸」を写した写真たち。下の写真の《傘の間 輪違屋 島原》という作品は、元禄時代から続くお茶屋「輪違屋」の一室、傘の間にある襖を撮影したものです。

銀箔の襖に和傘の紙を貼っただけというシンプルな造形ながら、和傘自体の大きな丸、その中に描かれた赤い模様や「高」の文字、襖の引手に至るまでが、柱を境に見事な対を成しています。さらには、丸の周囲にある襖や畳の縁の組み合わせを幾何学模様のように見せていたりと、細部にわたってこだわり抜かれた構図になっており、この一枚だけでも岩宮氏がいかに緻密に風景を見つめていたかがうかがえます。

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何度も写真を目にしているような有名な建物や観光地も、岩宮氏の視点を通すと、これまで意識することがなかった部分にスポットが当たり、京都の美として浮かび上がってきます。例えば、こちらの写真右上に置かれている、醍醐寺の五重塔を撮った一枚。離れたところから塔の全体を撮るのではなく、建物の下から見上げた時の光景を切り取り、整然と並んだ屋根の骨組みの美しさを伝えています。

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また、これらの写真は1960~70年代に撮影されたものであるため、元のフィルムはすでに退色してしまっているそう。しかし今回、最新の技術によって復元され、色鮮やかに蘇っていました。

フジフイルム スクエア内にある写真歴史博物館では今後も、歴史的に価値のある写真を展示する企画展を開催予定とのこと。次回の展覧会開催については、フジフイルムスクエア公式ウェブサイトをご覧ください。



編集部 森

INFORMATION

FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
「日本の美を追い求めた写真家・岩宮武二 京のいろとかたち」
会期:2020年1月4日(土)~3月31日(火) ※終了しました
会場:フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
開館時間:10:00~19:00 (入館は18:50まで)
入場料:無料
主催:富士フイルム株式会社
特別協力:岩宮 彩
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://fujifilmsquare.jp/

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