六本木未来会議に登場してくれたクリエイターのみなさまが「クリエイションのスイッチを押してくれる一冊」として推薦してくれた本を紹介しています。紹介した本は、東京ミッドタウン・デザインハブのインターナショナル・デザイン・リエゾンセンター内で不定期開室されているリエゾンセンター・ライブラリーにてお読みいただけます。今回は、南川憲二(目[mé])さんが選んだ『イカの哲学』(著・波多野一朗、中沢新一/集英社新書)。
南川さんのコメント
イカの異常に発達したデカい目は、自分の生存にはここまで必要ないらしいという話があって、そんなイカがずっと海に漂ってるのって、もしかして地球が何かを観測しているんじゃないかって、ワクワクしました。『アリの社会』(著・坂本洋典、東正剛、村上貴弘/東海大学出版部)という本も好きなのですが、超個体っていう個体を超えた生物学上の概念があるそうで、そんなことに興味があるんでしょうね。
元となる『烏賊の哲学』は、特攻隊で死を覚悟していたが生き残り、戦後、スタンフォード大学に留学した在野の哲学者、波多野一朗が1965年に自費出版したもの。学生時代から本書に注目していた中沢新一が、波多野の思想を分析し、新たな平和学、エコロジー学を提唱している。
クリエイティブ集団「graf」を率いる服部滋樹さんへのクリエイターインタビューをきっかけに実現した、「六本木未来会議BOOKキャラバン by 服部滋樹」のプロジェクトレポートも公開中。併せてお楽しみください。
南川憲二(目[mé])さんのインタビューはこちら
クリエイターインタビュー #102
目[mé](現代芸術活動チーム)
https://6mirai.tokyo-midtown.com/interview/102_01/