現在、21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3では、「Hacoa Exhibition & Shop 木工とチョコレートの関係」が開催されています。本展では、木製デザイン雑貨ブランド「Hacoa」の誕生から、チョコレートづくりを始めた現在に至るまでの歴史を紹介する展示のほか、チョコレートと雑貨商品の展示販売も行われています。
会場に入ってすぐの右側にはチョコレートがディスプレイされたカウンターがあり、左側には多種多様な雑貨が並んでいます。アート作品のような美しい形をした商品は、眺めているだけでもワクワクしてきます。また視覚だけでなく、会場中を包む新築の家のような木の香りも印象的なポイントです。
木の葉が浮かび上がったような模様のチョコレート「木の葉のタブレット」は、Hacoaの職人が制作した木型を用いて作られています。型枠に木を使用しているため、表面には木目が。こうした細かな部分からも「木」へのこだわりがうかがえます。また、木型をつかったチョコレートづくりをおこなっているのは、現在Hacoaだけとのこと。
こちらの「木目のバー」は、メープル、チェリー、ウォールナットなど、6種類がラインナップされています。それぞれの木材を模した色になっているだけでなく、メープルシロップ、チェリージャム、クルミを素材に用いることで、味でも木を表現しているそうです。
このほかにも、燻製したナッツをチョコレートで包んだ「木立のナッツ」、ナッツクランチや果実で自然の情景を描いた「風景のディスク」など、Hacoaらしく「木」をイメージしたチョコレートが販売されています。
展示販売エリアを抜けた奥には、ブランドストーリーを紹介する展示が設置されています。もともとは漆器づくりをおこなう会社だったそうですが、2001年に「Hacoa」ブランドを立ち上げ、雑貨を手がけるようになりました。下の写真は、Hacoaが注目を浴びるきっかけになったという木製のキーボード「Full KiBoard」です。
雑貨ブランドとしての人気を確立した後、「物」だけではなく「体験」でも人を感動させたいという気持ちから、ショップとイベントスペースを備えた複合施設「Hacoa VILLAGE TOKYO」をオープン。ワークショップやトークイベントを定期的に開催しています。
そうした活動を続けながらも、お客さんを唯一満たせなかったのが「味覚」でした。この「味覚」を満足させるために選んだのが、カカオの実から作られることに「木との繋がり」を見出したチョコレートだったそうです。
また、会場内では、鉛筆づくりのワークショップも開催されています。木工ボンドや紙やすりを使って1本の鉛筆を作っていく作業は、まるで図工の授業のよう。子どもだけでなく大人も楽しめる内容になっています。
本展は、2月14日(金)のバレンタインデーまで開催されています。チョコレート選びに迷っている方は一度、会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
編集部 森
Hacoa Exhibition & Shop 木工とチョコレートの関係
会期:2020年2月1日(土)~2月14日(金)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
開館時間:10:00~19:00
休館日:2月4日(火)
入場料:無料
公式サイト(URLをクリックすると外部サイトへ移動します):
http://www.2121designsight.jp/gallery3/woodworking_and_chocolate/